99 ページ49
・
side 赤
シャワーブースで、2回目を吐き出した。
Aが懸命に舌を這わせる程に、
大倉への嫉妬は止まらんかった。
こんなん教えたんもあいつなのか…と。
苛立ちから俺は足の指で膝立ちのAのクリ トリスを弄って。
Aが感じて、口が疎かになるのが嬉しいて。
我ながら阿呆やと思うけど、
湧き上がる嫉妬は止まらんかった。
飲み会の席で速水さんとこっそり連絡先を交換したのが先週。
速水さんは、俺が彼女との旅行で行き先困った時に…って地元ガイドのつもりやったらしい。
Aをマンションの前で見送って。
少し経ってから不安でまた戻った。
俺は部屋番号も知らんし。
マンションを見上げて────ふと速水さんのことを思い出して呼び出した。
「大倉と彼女が別れ話しとる」
って伝えたら、少し躊躇った。
けれど、速水さんはさすがやった。
「私も彼女さんにお会いしてみたいです。きっと最初で最後のチャンスですよね」
そう言って、マンションに乗り込んで行った。
出てきたAのあられもない姿を見て、
俺の講じた策が手遅れだったのはすぐにわかったけれど。
一人で行かせたんも、
速水さんに連絡するのが遅かったんも、
俺が着いていながら…って後悔しかあらへん。
やのに大倉と不甲斐ない自分に対する怒りを
Aにぶつけるなんて最低なことしてもうた。
それでも怒りは収まらん。
誕生日やいうん抜きにしても、
好きな女に中 出しされて。
あいつが一番ズタボロやのに、
俺がさらにボロボロにしてもうて。
サイッアクや。
泣きながら謝る姿と声が、
まだ脳裏と耳から離れない。
バスローブ羽織って、
泣きながら眠ってしまった彼女。
涙で頬に張り付いた髪の毛をそっと後ろに梳く。
まつ毛がぴくぴく動いた。
愛おしいからこそ、
その反動は恐ろしいくらいで。
自制の効かない自分────。
横たわる彼女を見ていると、
バスローブの裾から見える足首。
そこには、無数の青アザがあった。
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まこ(プロフ) - sangozygoさん» 大倉担のさんごさんに喜んで頂けているなら、本望です!手探りのクズ倉くんですが、今後もよろしくお願いいたしますw (2019年1月19日 18時) (レス) id: 665cb48fe5 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - わわわーーーーん!!クズ倉くん最高過ぎてたまりません!!!通知来る度に飛んで来て読んでます!! (2019年1月19日 15時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - randyeeeeeeeさん» 昨日、下書きの保存を間違ってかなりの時間に1話飛ばしたのを読んで頂いてしまったようだったので、そこ周辺まで一気に更新したんです(^_^; クソ倉くん、かなりクズですが、喜んでいただけてるならばこのまま突き進みますwコメント嬉しいです。ありがとうございます! (2019年1月19日 10時) (レス) id: 665cb48fe5 (このIDを非表示/違反報告)
randyeeeeeee(プロフ) - 返信いただき嬉しいですー!毎朝の日課になっていて、今日は1話じゃなかったのでご褒美もらった気分ですw!クソ倉くん…しっかりと反省したまえ(笑)と思いながらも乗り越えてー!と応援しちゃっていますw楽しみにしています。更新頑張ってください! (2019年1月19日 8時) (レス) id: a02fcd29a4 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - neko58910さん» ありがとうございます!考え出すと更新が止まりますw嬉しいコメントを頂いて、励みになります。間が空くかもしれないですが、これからも更新していきますので、よろしくお願いします。 (2019年1月19日 0時) (レス) id: 665cb48fe5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まこ | 作成日時:2018年11月5日 18時