検索窓
今日:44 hit、昨日:6 hit、合計:155,448 hit

龍が20匹 ページ20

「燭台切光忠?」
「……………」

昨日蜻蛉切に言われたように日替わり制の近侍を付けることになってから早1日。直して欲しい刀を聞いたところ燭台切光忠の名前だけを言って彼、大倶利伽羅は黙りを続けている。

「直して欲しい刀は分かりました。どこにいるのか教えてください」
「…東にある伊達の部屋だ。国永も居る。」
「だから先程から黙りなんですか。それならそうと早く言ってください。」

どこか居心地の悪くなった審神者部屋であったが、大倶利伽羅の方をちらりと横目で見れば、申し訳なさそうなオーラを放ってるのが見てわかって思わずクスリと笑ってしまう。

「…何がおかしい」
「いえ、ほかの本丸のあなたはあまり表情豊かに見えなかったもので。そして、鶴丸国永がいるだけで私が燭台切光忠の手入れを怠ると思いますか?怠慢ですよ」

ニコリと微笑んで見せれば大倶利伽羅は懐かしいものを見るような目付きで私を見ていた。何か思い出させるような事を言ったのだろうか?疑問に思ったがこれは口に出さないでおいた。手入れ道具を取りに席を立つと大倶利伽羅もそれに続くように立ち上がる。

「手入れは国永が居ない時に行った方がいい」
「その時間帯は?」

私がそう言うと珍しく大倶利伽羅は口角をあげた。

「アンタが寝てる時間帯だ」

龍が21匹→←龍が19匹



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (193 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
634人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マイスヤ(プロフ) - うたさん» 直してくれた恩返しってのもあります!更新頑張りますね!可愛いは正義ですな! (2018年7月11日 23時) (レス) id: 85428b8470 (このIDを非表示/違反報告)
うた - 伽羅ちゃんが真っ先に夢主ちゃん側につく話って珍しいですね(*≧∀≦*)続きすごく楽しみだしごこちゃんとんでもなく可愛いです(*´ω`*) (2018年7月8日 10時) (レス) id: c67c9557a6 (このIDを非表示/違反報告)
マイスヤ(プロフ) - 和奏さん» この主人公ちゃんは思ってることズバズバいうタイプですからね(笑)先のことは考えない感じの子です (2018年5月11日 23時) (レス) id: 85428b8470 (このIDを非表示/違反報告)
和奏 - 勇敢な主さんって感じですね(苦笑)三日月に物言い出来る数少ない偉人かな? (2018年5月9日 13時) (レス) id: 24182f5998 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ジキル x他1人 | 作成日時:2018年4月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。