【男主】ハニトラ？男も女も余裕だけど？【名探偵コナン】

ななななななな ページ7

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俺の絶望はつゆ知らず、ルンルン気分の祐吾は『ご飯作ってくる！』とキッチンに消えていった。

孤柳Aとニコラシカと笠原椎。全てを使い分けているつもりだったけど、さすがにそういう行為をするのは無理があるようだ。初めてではないけど相手は男。しかも俺が下。

誰かこんなの悪い夢だって言ってほしい。そして夢なら早く覚めてほしい、切実に。まぁ願ったところで現実だから変わるわけがないんだけど。



さて、切り替えよう。俺の名前は笠原椎、高井祐吾とは5ヶ月の仲。5ヶ月一緒にいた人と今夜結ばれるってなったらどうだ、嬉しいか？俺ならきっと嬉しいな、うん。

男同士だっていうのも愛の力だけで気にならない。はず。


「祐吾、ご飯作るの手伝うよ」

とりあえずいつも通りいこう。ど緊張するし想像しただけで吐き気とかしてくるけど仕方ない。それは俺じゃない俺がゲイじゃないからだ。……俺じゃない俺とか哲学かよ。

「ありがと！でももう終わるからお皿用意してくれない？」

さすがイケメン！行動すらもイケメンか！！


「持ってきたよー」

「ありがとう！」

なんでこんなに完璧な人が犯罪組織にいるんだろう。絶対に脅されたとかでしょ。もしかして潜入捜査官とかなのかな。それかハニトラ要員とか。

そんな理由だったら納得いくんだけどなぁ。でもだとしたら俺の立場ってかなりヤバイよな。


「たべようか」

彼がそう言ったのを皮切りに目の前のご飯に手をつけた。

明日は何があったかな。組織の方は特に何もなかったから、公安の方に顔をだして残ってる仕事をして少しだけ寝て、それから笠原家に帰ろうかな。

今日一緒に寝るんだから明日は祐吾の家に来なくてもいいでしょ。ていうかそれぐらい許して。じゃないと俺そろそろ本当に過労で死んじゃう。明らかに働いてる時間と寝てる時間の比率合わないから。


「そうそう、この前の組織潜入の話覚えてる？あの例の組織のやつ。もしかしたら椎が潜入することになるかもしれない。もちろん一人ってわけじゃないけど……」

「俺が？別に大丈夫だけどもっと俺より適任いたんじゃない？」

嘘だろ。俺また仕事増えるの？今でも十分過労死するんじゃないかレベルで働いてるのに神様はそんな俺に更に潜入の仕事をさせるんですか？

さすがに死んじゃうって。俺も普通な人間なんだけどみんなはその辺ちゃんとわかってるのかな。


「俺は椎にそんなに危険な仕事させたくないんだけど、ボスが椎をご所望らしい」

はちちちちちち→←ろくくくくくく

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