ろくくくくくく ページ6
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「椎おかえり!待ってたよ」
見るからに重たそうな扉が開き、中から祐吾が綺麗な笑顔で迎えてくれた。
「ただいま!ごめん、ちょっと重要な仕事を任されちゃって」
あながち間違いではない。重要な仕事の内容は決して言えないけども。
「そっか。とりあえず中に入ろうよ!今日はお酒が飲みたい気分なんだよね」
何か身近で笑い話になる話題あったっけ?なんて考え事をしていたら、玄関先で話していたことをすっかり忘れていた。
中に入った祐吾に続くように小さい声で『お邪魔します』って言ってから俺も入る。そういえばさっき祐吾、お酒が飲みたいって言ってたよね。
「祐吾なんか悩みごとでもあるの?」
「どうして?」
「祐吾がお酒飲みたいなんて珍しいし、今日元気ないなー……って思って」
これは本当のこと。仮にも5ヶ月、祐吾と付き合ってきたわけなんだから。
しばらく待っていたら、意を決したような目でこちらを見据えて俺にとっての爆弾を投下した。
「俺さ、椎とその……やりたいなって」
……あー、ですよね。普通の男だったらもうそういう時期ですよね。知ってた。知ってたけど、いざこうして面と向かって言われると結構来るものがある。
これまでハニトラを仕掛けた男達はそういうムードになる前にいろいろ吐かして殺してたから、仕事で男とやるのは実はこれが初めて。割とキツいな。
「椎……?」
なかなか返事をしない俺を不信に思ったのか名前を呼ぶ声が聞こえた。幸い今は下を向いている。瞬間的に涙を溜めてガバッと顔を上に上げた。
「嬉しい……。今までそういうの全然なかったから、やっぱり男の俺じゃ無理なのかなって思ってた……」
俺の返事と涙でホッとしたのか、祐吾は今まで見たことないくらい元気な笑顔をこちらに向けて告げた。
「そんなこと絶対ない!今も断わられなくてよかったってすごい安心してるし」
「よかった……!」
流れる涙をそのままに、祐吾に抱きついた。内心は大荒れである。
くっそ、断れるわけなかろうが!!こんなん祐吾の信頼をもっと上げることができる絶好のチャンスだし!言い方もなんか断れないような言い方だし本当なんなの?!
このやろう、体格的にも性格的にも俺下だろうし。そりゃそういうことがあったとき用に昔男同士のやり方とか調べたことあるけどさぁ。
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玲 - 凄く好みな小説です!!!更新お待ちしてます。 (2019年4月29日 0時) (レス) id: 19d3cc11d5 (このIDを非表示/違反報告)
花籠(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!私得すぎる設定っ!!!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年4月28日 15時) (レス) id: 270ba45bd9 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - 心臓持たなそう。発作起きる。中破撃沈寸前。読みきれば、大破炎上で撃沈///△/// (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
まこふあ(プロフ) - 結衣さん» コメントありがとうございます!今のところ特に受け攻めはないですが、最終的には降谷さん攻めにするかなーと思ってます!ありがとうございました!! (2018年7月15日 19時) (レス) id: f9ad2e5a55 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - どっちが攻めですか? (2018年7月15日 8時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこふあ | 作成日時:2018年6月25日 17時