よんんんんんん ページ4
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呼び出された場所に着くと既にジンは到着していて、一息ついてから声をかける。
「ごめんジン。少し遅れた?」
「いや、別に遅れてはいない」
周りに誰もいないのと怒っていない雰囲気を見る限り、俺をNOCだと疑って呼びつけたわけでもなさそうだ。
「例の組織に進展は」
「全然。最近はただ人を殺してるだけ。今現在俺たちのことを探ってる感じもないし、近々誰かを潜入させたいって言ってたからここにあいつらがいる可能性も極めて低いと思う」
俺は二つの組織の潜入捜査をしている。
一つは公安からこの組織に。もう一つは、この組織からこの組織と敵対している犯罪組織に。
俺の男女どっちにも効くハニトラをボスがかなり高く買ってくれたらしく、ボスから直々にこの命令を下された。
この組織から敵対している犯罪組織に送られた人は俺しかおらず、よほどボスに俺のハニトラが評価されてると思うと少し嬉しかった。
それからは相手の組織の中で二番目の男と恋仲になり、酒に酔わせたり彼が愚痴ったりした重大な情報を定期的にジンに送っている。
「そうか。……さて、こっからが本題だ」
今まで顔を下げて黙って話を聞いていたジンがいきなり顔を上げたと思ったら、『ニヤッ』という効果音が世界一似合いそうな顔でこう告げた。
「ニコラシカ、今度はバーボンと付き合え」
バーボンという単語に、一瞬にして背筋が冷えるのを感じた。しかしその後に続いたあまりにも意外な言葉に思わず「へ?」と素っ頓狂な声をあげる。
「バーボンって……、あの情報屋の?」
首を傾げながら聞くとジンは「あぁ」と頷いた。もしかしなくてもこれは、降谷さんがNOCだと疑われてるってことだよな。
「少し怪しいから探りをいれたい。変装してやつに近づけ」
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玲 - 凄く好みな小説です!!!更新お待ちしてます。 (2019年4月29日 0時) (レス) id: 19d3cc11d5 (このIDを非表示/違反報告)
花籠(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!私得すぎる設定っ!!!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年4月28日 15時) (レス) id: 270ba45bd9 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - 心臓持たなそう。発作起きる。中破撃沈寸前。読みきれば、大破炎上で撃沈///△/// (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
まこふあ(プロフ) - 結衣さん» コメントありがとうございます!今のところ特に受け攻めはないですが、最終的には降谷さん攻めにするかなーと思ってます!ありがとうございました!! (2018年7月15日 19時) (レス) id: f9ad2e5a55 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - どっちが攻めですか? (2018年7月15日 8時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこふあ | 作成日時:2018年6月25日 17時