にじゅーににに ページ22
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ウォッカが運転するポルシェで着いたのはバーの近くの駐車場で、強面ニ人と一緒に歩いてバーに向かうのかなーと思っていればウォッカが降りてくる気配が全くない。
疑問に思っていると『ウォッカは来ねぇ。二人だけだ』とジンが少し照れつつ言っていて更に疑問が増えた。なぜに照れてんの？
「ウォッカはずっと車に残ってるの？」
「この後どっかに行く」
つまり俺たちが帰るときにもう一回戻ってきてくれるのか。なんて優しいやつなんだ。いっそウォッカお嫁にほしいくらいだよ。顔はゴツすぎて無理だけど。
考え事をしつつも歩いていたらバーが見えてきて、無言で怖い雰囲気を変えようと声を発した。
「着いたね。ジンは最初に何飲む？」
「……ニコラシカ」
「わお！俺の名前じゃん！じゃあ俺はジンを頼もうかな」
『なんかいいね、こういうの。恋人みたいで』と付け足してみれば『あぁ』とぶっきらぼうに返された。あれ、俺の予想だと『キモいこと言ってんじゃねぇよ』ってベレッタを突きつけられるハズだったんだけどな。
これマジでジン俺に好意持ってる説あるぞ。ワンチャンどころかセブンチャンくらい。
ごめんジン。俺鈍くないからそうかも知れないと分かればハニトラ仕掛けるわ。人の好意を裏切るのはいつだって罪悪感が湧くけども、組織破滅のためにも。
「二人っきりで来るのは三回目だね」
わざと『二人きり』という部分を強調した。少しでも相手に意識してしてもらうために。とか言っても既にジンはバンバンに意識してるっぽいけど。
「そうだな」
そっぽ向いて応えたジンがなんか可愛く見えてくる。
……さて、どうしようか。どんな方法でもっと親密な関係になろう。酔ったフリをして家に送ってもらう、又は家に上げてもらうのがいいかな。祐吾とかバーボンの話をして嫉妬心を煽るのは、ジンみたいな性格の人には逆効果だろうし。
嘘は呼吸をするように吐けるけど、自分から吐きたくないし吐こうとも思わない。なるべく嘘じゃない内容で口説く……なんて無理か。そもそも俺の正体に本当のことなんかないんだから今更嘘を吐かないなんて無理な話だ。今までのハニトラの感じでいいかな。
「おい、ニコラシカはジンでいいんだよな」
ニコラシカはジンでいいって紛らわしいな。ちょっと面白い。
「うん。ジンがほしい、水割りで」
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玲 - 凄く好みな小説です！！！更新お待ちしてます。 (2019年4月29日 0時) (
レス) id: 19d3cc11d5 (このIDを非表示/違反報告)
花籠(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！私得すぎる設定っ！！！更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年4月28日 15時) (レス) id: 270ba45bd9 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - 心臓持たなそう。発作起きる。中破撃沈寸前。読みきれば、大破炎上で撃沈///△/// (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
まこふあ(プロフ) - 結衣さん» コメントありがとうございます！今のところ特に受け攻めはないですが、最終的には降谷さん攻めにするかなーと思ってます！ありがとうございました！！ (2018年7月15日 19時) (レス) id: f9ad2e5a55 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - どっちが攻めですか？ (2018年7月15日 8時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこふあ | 作成日時：2018年6月25日 17時
