【男主】ハニトラ？男も女も余裕だけど？【名探偵コナン】

じゅーよんんん ページ14

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仮眠室に着いて中を見てみると数個あるはずのベッドがどれもカーテンによって見えなくなっていて、ちょうど空いていたのは一つしかなかった。あー、なんか今フラグ建った気がする。


「一つしか空いてないみたいなので俺は行きますね。」


2つ空いてたら少しだけ寝させてもらおうと思ったけど、1つだけしか空いてないなら話は別だ。今一番寝なきゃいけないのは降谷さんだし、俺は仕事が終わる目処が立ってるからいいけど降谷さんはいつ寝れるか分からないわけだし。



ずっと掴まれていた手を外そうとブンブン振ってみるけど、ビックリするぐらい離れない。


なんかずっとこっち見てるし泣きそうな顔してるし本当に止めてほしい。俺泣きそうな顔に弱いんだよなぁ……。


「……一緒に寝ろ」


まさかの命令形ですか！！薄々勘付いてはいたけどやっぱり一緒に寝なきゃいけないパターンなんかな。いやまじでフラグなんか建てるもんじゃないわ。



「ちなみに、拒否け＿＿」


「ない。上司命令だ」


遮るようにして降谷さんが被せてきた。こんなの職権乱用じゃないですか、ええ！大の大人(しかもどちらも男性)が一緒のベッドで横になるってどういう罰ゲームですか？日頃から仕事仕事の社畜ぶりを見せてる俺に休みと言う名の罰ゲームを与えるってどうですか、これパワハラで逮捕できますよ。



なんて、降谷さんに言えるわけもなく。とりあえずベッドの中に入った。『フッ』って笑ってから降谷さんが入ってくるのを感じましたよ、はい。


「降谷さんちゃんと寝てくださいね。俺も真面目に寝ます」


上司だけど言葉にだんだん敬語とか敬いの心がなくなってきている気がする。まあでも今回に関しては無礼講だよね、許されるよね。キスマ結構痛かったし。



「おやすみ」


嬉しそうに言うものだから、思わず吹き出してしまった。久しぶりに寝れることへの嬉しさか、はたまた俺と寝れることへの……いや、やめとこ。これで違ったらただの自意識過剰だわ。


「おやすみなさい」



そう返して、考えることをやめた。そういえば最近気づいたんだけど、人間って何も考えなかったら速攻寝れるんだよ。知ってた？

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