【男主】ハニトラ？男も女も余裕だけど？【名探偵コナン】

じゅーさんんん ページ13

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昨日も感じたその痛みに思わず顔をしかめてしまう。キスマを付けられたのは昨日が初めてだったけど、実はくっそ痛いことが判明してもう一生誰にもやらないって決めた。


「降谷さん、痛い、痛いですって」


必死になって降谷さんから離れようとするけど拘束された手がまるで動かない。降谷さんは片手で俺は両手なのに。ゴリラかよ。



「……男と寝たのか」


顔が首から離れたと思ったら泣きそうな顔で問われる。なんで泣きそうなのかは皆目見当がつかない。


「はい」


別に男と寝たからなんだというんだ。ハニトラで女とは何回も寝たことあるし、報告書も降谷さんにちゃんと出してたからこれが初めてではないのは知ってるはずなのに。俺が男とやってミスったとでも思ってるのかな。


この様子だとまだバーボンにハニトラを仕掛けなきゃいけないって話はしない方がいいかな。混乱しそうだし。



「A、俺は……」


そこまで言って、降谷さんは一度口をつぐんだ。


……こういう目は何度か見たことがある。でも相手は降谷さんだし、それ以前に男同士だし。いやこれ俺が言ってもいいセリフなのか分からないけど。


「降谷さん、どうしたんですか。きっと徹夜で気が可笑しくなってるんですよ。ほら、仮眠室はすぐそこですよ。ゆっくり休んでください」


いつもはこんな目を向けられたらここぞとばかりにアタックするけど、降谷さん相手だしそういうことじゃないと願ってる。上司(同性)とそういう展開とかやめてくれ。


たしかに笠原椎やニコラシカは両方いけるけど、孤柳Aは女の子専門だから。生憎と男は取り扱っておりませんので他を当たってください。



「Aも疲れてるだろう、この前よりも隈が酷い。寝ていったらどうだ」


割と直接的に『早く寝ろ』って言ってることに、気づいているだろうに無視をしてるのを感じ取ってそれからは何も言わないでおいた。手も捕まれたままだし、どうせ俺に拒否権はない。


「じゃあ早く行きますよ。時間が勿体ないですし、ちゃちゃっと寝ちゃいましょう」

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