じゅーいちちち ページ11
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警視庁の方に着くと、なぜかピリピリとした雰囲気を感じた。徹夜がほぼ当たり前なこの仕事だけどここまでピリピリしているのは久しぶりだ。
疑問に思いつ公安の扉を開けると、その正体がすぐにわかった。
中に降谷さんがいたら今後のことを話し合おうと思ったんだけどな。
「降谷さん、今日徹夜何日目ですか」
「あ?」
ピリピリの正体に話しかけてみると、不機嫌な様子で返事をされた。周りの目が痛い。特に風見さんなんか『死にたいのか』って目でコッチを見てる。
さすがにこの雰囲気を察っせないほど俺も空気読めなくはないけど、いられるだけで怖いし数時間とはいえこの場で仕事したら逆にストレスたまりそう。そろそろコンシーラーだけじゃ限界なくらい隈も濃くなってきた。高井にもバレそうだし実によくない。
「徹夜何日目ですか。嘘はつかないでくださいね」
「……お前は人の心配をしてる暇があったら自分の心配をしろ。」
「俺は降谷さんに休むことが悪いことではないと教わりました。無理をしろと教わった覚えはないのですが。それに上司のそんな姿見たくないです。休んでいつものキリッとした降谷さんに戻ってください」
降谷さんは一瞬キレたような顔をしたけど、最後の方の言葉で俺が降谷さんを心配していると気づいたのか『そうか』と言って席を立った。
あぁー、怖かった。殺気みたいのブンブン飛んできてたし心臓に悪いから徹夜は真面目に止めてほしい。
「孤柳よく言ったな、あの降谷さんに」
降谷さんが出ていった直後、『終わったな』って顔でチラチラ見ていた風見さんが駆け寄ってきた。
「正直超怖かったです。チビるかと思いました。」
そう告げて自分のデスクへと向かった。一昨日、昨日と頑張って減らした書類はまたちょっとした山を作っていたけど、六時間くらいあれば終わりそうな量だった。
ホッと一息ついて、これからの寝る予定やらをたてつつも書類に目を通していたら先ほど出ていったはずの降谷さんが扉を荒々しく開けて戻ってきた。
ピリピリとした雰囲気は変わっていないし帰ってくるのも早すぎる。その場にいた全員が『どうしたんだろう』と疑問に満ちた顔をしたのを知ってか知らずか、降谷さんはズカズカと俺の前まで歩いてきた。
心なしか一度出ていった前よりも目が怖くなっている気がする。目だけで人を殺す気か。
そして俺の目の前にたどり着き一言。
「その首筋のはキスマークか。もしかして昨日誰かと寝たのか?誰と寝たんだ」
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玲 - 凄く好みな小説です!!!更新お待ちしてます。 (2019年4月29日 0時) (レス) id: 19d3cc11d5 (このIDを非表示/違反報告)
花籠(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!私得すぎる設定っ!!!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年4月28日 15時) (レス) id: 270ba45bd9 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - 心臓持たなそう。発作起きる。中破撃沈寸前。読みきれば、大破炎上で撃沈///△/// (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
まこふあ(プロフ) - 結衣さん» コメントありがとうございます!今のところ特に受け攻めはないですが、最終的には降谷さん攻めにするかなーと思ってます!ありがとうございました!! (2018年7月15日 19時) (レス) id: f9ad2e5a55 (このIDを非表示/違反報告)
結衣 - どっちが攻めですか? (2018年7月15日 8時) (レス) id: 6bfe22f21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこふあ | 作成日時:2018年6月25日 17時