【男主】ハニトラ？男も女も余裕だけど？【名探偵コナン】

いちちちちちち ページ1

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只今の時刻、夜の10時ちょい前。久しぶりに登庁した俺の目の前には大量の書類とパソコン。それから上司からの労りの手紙。


とりあえず手紙はデスクの収納スペースに入れておくとして、問題はこのたまりに溜まった書類たちである。



たとえ潜入捜査をしてたって元々の業務がなくなるわけではなく。報告書やらなんやらの作成を本当は毎日この場所まで来てしなければいけないのだが、現在絶賛6徹目の俺には来る時間がまるでなかった。


そう考えると、降谷さんってスゴいんだなと改めて思い知らされる。俺と同じようなことをして、更に部下に指示まで出してるんだから。



デスクの上の書類をパラッと確認すると、10分ぐらいあれば終わるものや1日かけてやっと終わるかレベルの書類が多かった。まさにピンからキリまでってな。


次来れるのはいつになるか分からない。7徹目に到達するであろうことを悟りつつも、書類の山に手をつけた。






「これは……、うん、これでいいな」


人間、集中を切らさなければ割となんでも出来るものだ。



日付を越えて朝の10時。目の前には最初とは比べものにならないくらい少なくなった書類が3センチくらいの山を作っていた。


そういえば、まだまだ新米の俺が潜入捜査に任命されたのはこの仕事の速さを買われてだったな、なんて思いだしながらも手を止めることはない。


7徹目だからという理由で仕事を放棄するわけにはいかないし、なんかもうここまできたら逆にアドレナリン出てきて目がギンギンになってきた。



「A、最近ちゃんと休んでるか？」


パソコンとにらめっこしてキーボードを叩いていたとき、聞き慣れた上司の声が聞こえて一度作業を止めてから後ろを振り返る。


降谷さんも今日は登庁日だったのか。ポアロと組織の合間を縫っての登庁お疲れ様です。



「休んでますよ。まだ徹夜1日目ですし」


サラッと嘘をつくと、降谷さんは呆れたようにため息をついた。御用達のコンシーラーのおかげで今、俺の顔に隈は見えないハズなのに。

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