て ページ7
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次の日、目が覚めて辺りを確認した。
昨日のことが何か悪い夢であったらと願ったが、どこか見覚えのある部屋の構造は昨日と何も変わっておらず、誰も聞いてないことを確認してから溜息を溢した。
隣で寝ていたハズのまふは気づいたらどこかに消えていて、二度寝する気にもなれなかった。
まふから借りたパジャマがあまりにもぶかぶかで少し寒い。
寝ぼけまなこで、寝相の悪さから下に落ちていた布団を引っ張って自分に巻きつけた。
「寒い……」
しばらく人肌に触れてなかった布団は恐ろしいほど冷たくて、まだウトウトしていた脳を活性化させた。
「Aー、起きてる?」
扉の向こうからまふの声が聞こえて、ぎりぎり聞こえるくらいの声で「はい」と返事を返した。
「ご飯できたからちょっと待ってねー!」
「(ここ、机ないのにどうやって食べるんだろう)」
疑問を感じながらまふを待っていると、手にアイマスクを持った姿で参上してきてスグに察しがついた。
「またアイマスクですか?」
「うん。見たら殺すって言っちゃったから、殺さないために」
「……お気遣いありがとうございます」
「……フッ、アハハ!ちょ、Aお気遣いって!ハハッ」
なんて返せばいいのかわからなかったから思ったことを口にしたが、何かがツボに入ったまふは吹き出して笑いだした。
「そんなに笑うことないじゃないですか!笑いすぎですよ!」
「そういうAだって笑ってるじゃん!フフッ」
まふが笑っている顔を見て、俺も釣られて笑う。
「なんかいいですね、こういうの。友達みたいで」
口元を抑えながら笑っている俺に対して、まふは瞬間暗い表情を見せていた
「友達……か」
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向日葵蜜柑 - ふむ、、、、興味深いお話ですね((( まるで夢野久作さんのドグラ・マグラみたいです!!! 読むの楽しいですね! まふまふさんがヤンデレ、、、これもまた興味深い((( 😎👍 (2023年3月24日 10時) (レス) @page13 id: ba507e5d4b (このIDを非表示/違反報告)
まこふあ(プロフ) - 波玖さん» コメントありがとうございます!自分好みのヤンデレを作ってみたらこうなってしまいました^_^ 読んで下さりありがとうございました! (2018年1月15日 22時) (レス) id: f4d6337a31 (このIDを非表示/違反報告)
波玖(プロフ) - はー…こういうヤンデレは読んだことなかったです。なんというか…自分を受け入れてくれるまで再生し続けるみたいな?楽しませてもらいました(*´∀`*) (2018年1月10日 2時) (レス) id: 639030c625 (このIDを非表示/違反報告)
まこふあ(プロフ) - りつさん» 分かります!!絶対にヤバイですよね!!(語彙力)本当に可愛い以外の何者でもないですよね…(*´ω`*) コメントありがとうございました!!! (2018年1月8日 17時) (レス) id: f4d6337a31 (このIDを非表示/違反報告)
りつ(プロフ) - やばい...ヤンデレまふくんやばいっ!!(いい意味で) (2018年1月7日 19時) (レス) id: 9f104312a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこふあ | 作成日時:2017年12月31日 23時