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その後はアイマスクを着けたままお風呂に入り、まふが俺の体を隅々まで綺麗に洗った。
最初は嫌がったが、まふがあまりにもしつこくお願いをした為に仕方なく受け入れた。
「Aはもう寝るよね?」
「はい。だいぶ眠いですし」
「だよね!じゃ、早く寝よっか」
まさかとは思っていた。シングルサイズで小さめのベッドだったし、男二人が入るわけがない。だから、一緒のベッドでは寝ないだろうと。
そのまさかが起こった。俺が唖然としているのをよそにまふはいそいそと布団の中に潜っている。
床という選択肢もあったが、次の日体がバキバキに痛くなるのは目に見えていた。
「お邪魔します……」
おずおずといった様子でベッドの中に入る俺の姿を見て、まふはまたも満足そうな顔をした。
「はいはーい!いやあ、Aはあったかいから嬉しいな」
「(なんでこんなに行動を共にしたいのかは分からないけど、俺のことが嫌いならこんなことはしないよね)」
術中にハマっていることも露知らず、幸せに浸っているまふを疑うことを、俺はもはや止めていた。
それが分かっているかのように、まふはその日一番の怪しい笑みを浮かべていた。
「まふ、いつになったら俺はここから出ることができますか?」
素朴な質問だった。早く出たい気持ちはたしかにあるが、まふともっと仲良くなりたいという気持ちの方が今は強く感じられる。
「うーん、それはAにかかってるかな」
困ったような顔で笑うまふに、ただただ謎の恐怖心を感じた。
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向日葵蜜柑 - ふむ、、、、興味深いお話ですね((( まるで夢野久作さんのドグラ・マグラみたいです!!! 読むの楽しいですね! まふまふさんがヤンデレ、、、これもまた興味深い((( 😎👍 (2023年3月24日 10時) (レス) @page13 id: ba507e5d4b (このIDを非表示/違反報告)
まこふあ(プロフ) - 波玖さん» コメントありがとうございます!自分好みのヤンデレを作ってみたらこうなってしまいました^_^ 読んで下さりありがとうございました! (2018年1月15日 22時) (レス) id: f4d6337a31 (このIDを非表示/違反報告)
波玖(プロフ) - はー…こういうヤンデレは読んだことなかったです。なんというか…自分を受け入れてくれるまで再生し続けるみたいな?楽しませてもらいました(*´∀`*) (2018年1月10日 2時) (レス) id: 639030c625 (このIDを非表示/違反報告)
まこふあ(プロフ) - りつさん» 分かります!!絶対にヤバイですよね!!(語彙力)本当に可愛い以外の何者でもないですよね…(*´ω`*) コメントありがとうございました!!! (2018年1月8日 17時) (レス) id: f4d6337a31 (このIDを非表示/違反報告)
りつ(プロフ) - やばい...ヤンデレまふくんやばいっ!!(いい意味で) (2018年1月7日 19時) (レス) id: 9f104312a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこふあ | 作成日時:2017年12月31日 23時