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にっ! ページ2

「三神くーん!おはよー!」

あ、来たよ。

問題の部長が。

相変わらずチビで、アホだが、前髪が伸びたようで横に流している。

切れよ。


「声抑えろ、迷惑だろうが。」


三神はよ、と言い後ろから頰をつねるのは、苦労人(笑)の幼馴染、上城だ。


ドンマイ。




私も苦労人の一人だから全然笑えないけど。


「痛いよー優しくしてよー」

ブーブー言う如月。


「私に情けをかけよう!とかないの!?」

意味間違って使ってると思う。


馬鹿だコイツ。

知ったけど。



上城は怠そうに口を開くと明後日の方向へと視線を向け、

「お前にかけるぐらいなら、道傍の蟻にかけるわ。」

と呟いた。


「蟻より下!?」

なんだとぅーと叫びながら崩れ落ちる。

人が少ないのが災いして校舎に響き渡る。


うるさい。




「おはよ、朝早くから賑やかだね…」

苦笑をこぼしながら教室に入って来たのは糸谷俊。

気弱な印象で、いつも如月(アホ)に巻き込まれるドンマイなやつだ。



でしょー?とドヤ顔すると

「糸谷くんは元気ないようだけどね!」

パチン!とウインクをかました。



誰もがお前と同じく能天気だと思うな。


はあ、と溜息をつきたくなる。



「てか、今年もみんな同じクラスだね!」

私は嬉しいよ…!と感極まったように言う。




「情緒不安定かよ。」

あ、しまった。


「ひどいっ!」


ずぅぅぅんとした如月に対し、

「僕も琴音と同じクラスで嬉しいよ。」

糸谷はそう言うと、にこりと微笑んだ。


「糸谷くん!!!」


イケメンかよ。



チラリと糸谷は私に視線を向けた。

…わかったよ。

手間の掛かる奴なんだからなー。



「ま、退屈はしないかな?」

私は肩を掠めて、ふっと笑って見せた。



「!」

あー、目が輝いてるよ。

うん。


「しゃーねーな、今年も世話してやるよ。」

上城はやれやれというように言った。




「朝日第一オカルト部っ!今年も頑張るぞ!」





とんでもデイズは始まったばかりだ。

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紅月まこと(プロフ) - 深夜まよいさん» ありがとうございます! (2018年9月9日 16時) (レス) id: 7febe6dae6 (このIDを非表示/違反報告)
深夜まよい(プロフ) - 続編だ(*゚▽゚*)楽しみが増えました。最新頑張ってください(*'▽'*) (2018年9月8日 17時) (レス) id: 38fb1edd11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅月まこと | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年9月7日 21時

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