横山兄妹は芸能人。

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『それじゃ感動の再会を祝して、かんぱーい』



村｢なんやそれ笑｣







それぞれ注文したものがテーブルに届いて、私たちは静かにグラスを合わせた。



お酒を1口飲むと、今日も1日よく働いたなー偉いぞ、私！って気持ちになる。

この時間がすごい幸せ。








『すばるくん、そんなに頼んで全部食べれるの？』



渋｢んん？……おー、｣



横｢いや絶対食えへんやん。また最後俺に任せる気やろ｣



渋｢アホ！そんなわけ……ない、やんな？｣



村｢いや俺に聞くなや｣








久しぶりに会って緊張してた心はどこへいったのか、今ではもうすっかりこの空気感に落ち着いてしまった。







『信ちゃーん、魚の骨とってー』



村｢あいあい、ほら皿寄こし｣







ひょいひょいと骨を取って分けてくれる信ちゃん。

優しいなぁ。









渋｢あ、Aの雑誌買うたで｣



『えっ、すばるくんも買ってくれたの？』



渋｢当たり前やん。メンバー全員買うとるよ｣



『そうなの！？なんか恥ずかしいな……』



村｢あー、3冊買うた奴もおるしなぁ｣



横｢おい！言うなや！｣








あ、この間のレンジャーで信ちゃんが言ってたやつ。


侯くん、さては照れてるな……？








『毎度、お買い上げありがとうございまーす』







にっと笑って、隣に座る侯くんの顔を見る。

わ、顔赤くなってる。


もうちょっといじってやろうかと思ったけど、買ってもらった身だからこれ以上はやめておこう、うん。







村｢ほい、完璧や｣



『ありがとー！さすが信ちゃん、魚の骨取り職人！』



村｢いや職人ちゃうわ笑｣








信ちゃんが骨を取ってくれた魚はめちゃくちゃ綺麗。


なんでこんなに骨取るの上手いの？

やっぱり職人なの？？






『あー美味しい！お酒にぴったり！もう1杯！』







空になったグラスを持って、呼び出しボタンを押す。






横｢え、A酒もう1杯飲むん？｣



『もちろんよ、最近飲んでなかったし』



横｢……ほどほどに、な？｣







そう言いながら自分もお酒を飲む侯くん。





この時、もっと侯くんの忠告を聞いていれば……


私は、うかれてすっかり忘れてたんだ。

あのことを____




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