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『……え?』
横「仕事頑張るんはもちろんええことやけど、Aは自分の限界超えても頑張ってまうから……せやから、」
『……』
横「俺のこと、もっと頼って……ほしい、」
侯くんは「頼りない兄貴かもしれんけど」と付け足して再び海の方へ顔を向けた。
……そっか。
侯くんは知ってたんだ。
私が最近元気なかったこと。
私が泣きそうになってたこと。
『あり、がと……』
侯くんのその言葉は今の私にとって救いのようなもの。
彼の優しさが心にまで染み込んできて、私は簡単に涙を流してしまった。
『ごめ、……なんか泣いちゃって……』
横「我慢すんな」
侯くんは私の背中を優しくさすってくれる。
そんなに優しくしてくれるから、私はもっと甘えたくなってしまうんだ。
『侯くん、』
横「ん?」
『抱きしめてもいい……?』
横「……ん、」
侯くんのことだから照れるかなって思ったけど、そんな想像とは異なり、侯くんはすぐに両手を広げてぎゅっと抱きしめてくれた。
『侯くん、私侯くんのこと好きだよ』
横「ふん、俺の方が好きやし」
『そんなとこで張り合わんといてよ、笑』
変に意地っ張りなところは相変わらず。
侯くんは片手で私の頭を優しく撫でてくれる。
横「A、」
『ん?』
横「……俺がおるから」
月明かりにてらされながら私の目を見つめる侯くんは、いつもより一段と綺麗だった。
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大「横山くん、聞いたで」
横「?何が」
錦「Aと海行ったんやろ?」
安「Aちゃん嬉しそうに教えてくれてん笑」
横「あー笑 行った、行きました」
大「ずるい!俺が1番に誘ったんやで!?」
丸「僕も行きたかったなー!Aちゃんのビキニ姿見たかったわぁ」
錦「えっA、ビキニ着たん!?」
横「着てへんわ!!マル変な嘘つくな!どっくんは何顔赤らめてんねん」
渋「ビキニか……ええなぁ!」
横「着てへんって言うてるやろ」
村「あれ、そういえば俺の写真フォルダにAの水着写真入ってた気ぃすんな……」
横「それは何!!!??」
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ミッキーナ - 思いきっていくぞ (2022年4月21日 16時) (レス) @page1 id: a7073e1cbf (このIDを非表示/違反報告)
あじま(プロフ) - 紗さん» コメントありがとうございます!不定期更新になってしまい本当に申し訳ないです……(;_;)これからも読んでいただけたら嬉しいです!^^ (2019年10月2日 21時) (レス) id: 9019a7eb22 (このIDを非表示/違反報告)
紗(プロフ) - はじめまして!とってもおもしろくてあっという間に読みました!!続きが楽しみです!更新楽しみにしてます!^ ^ (2019年10月2日 6時) (レス) id: d2cf8ed97e (このIDを非表示/違反報告)
ハニーレモン - これから全て読ませていただきます。楽しみに待っています。 (2019年9月27日 1時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - ありがとうごさいます(;;)もちろん全て拝見させていただきます!!!更新頑張ってください!! (2019年9月23日 16時) (レス) id: 499224cb91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あじま | 作成日時:2019年9月6日 19時