横山兄妹は芸能人。

・ ページ26

.






『章ちゃん！』



安｢Aちゃーん！｣







私が駆け寄ると、章ちゃんはぶんぶん手を振って迎えてくれた。






安｢Aちゃん、ほんま可愛えなぁ｣



『章ちゃんも可愛いよ！』



安｢え、そこはかっこいいちゃうのぉ？｣







ぷくーっとほっぺを膨らませる章ちゃん。



え、本当に成人男性？


可愛さ異常じゃないですか？







安｢大倉と亮にはかっこいいって言うてたやんかぁ｣



『かっこいいよ！でも可愛い！』



安｢どういうことやねんなぁ、笑｣







くしゃっと笑う章ちゃん。







安｢ほな、かっこいい所見せとかんと、な？｣








ちゅ、


と手の甲にキスをされる。







『しょう、ちゃ』



安｢えへ、かっこよかったやろ？｣








章ちゃん、読めない男です。







________________








『え、と……マルちゃん？』



丸｢は、はひ……｣







マルちゃん、顔真っ赤ですけど……



スタッフさんに｢丸山さん、すごい緊張してるみたいで……｣と言われて渡されたタオル。


汗を拭いてあげてってことね……







『マルちゃん、じっとして！』



丸｢じ、自分で拭けますってぇ！｣



『だめだよ！絶対ごしごし拭くでしょ？ファンデーション取れちゃうよ？』







そういうと大人しくなるマルちゃん。


ぽんぽんっと軽くタオルで拭いてあげる。







『なんでそんな緊張してるの？』



丸｢Aちゃんが、｣



『ん？』



丸｢か、可愛すぎて……｣






え、






『なんか私まで恥ずかしくなってきた……』







結果、2人とも顔が真っ赤になって終了しました。








____________








『あ、信ちゃん！』



村｢おーおー、そんな走ったらこけるぞ、笑｣








私が走って行くと、信ちゃんは苦笑いをしていた。




すっと手を出されて、｢あ、頭撫でられる｣と思った矢先、信ちゃんはその手を引っ込めた。








『？信ちゃん、』



村｢あかんな、いつもの癖やわ｣








信ちゃんはふっと笑う。








村｢いつもみたいに撫でたら、綺麗にしてもらった髪が崩れてまうわな｣








なんだ、そんなの……







『そんなの大丈夫だよ』



村｢なんや、撫でて欲しいんか？｣



『……うん』



村｢ふっ、えらい素直やなぁ｣



『ん……優しくね！』



村｢俺はいっつも優しいやろ｣








軽く頭を撫でられる。


やっぱり、信ちゃんに頭を撫でられるのは落ち着くな……





.

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す