タバコおいたん ページ5
「警備の仕事ですし、動きやすいのがいいですね」
と、渡されたのがスーツだが、ズボンが短い。ハーフパンツくらいか。それと、ホルスターのついたベルトに拳銃二丁。
「うわお、カッコいい・・・」
「よく似合ってますよ。Aさん」
「そうかな？えへへ〜」
誉められるのは嬉しい。だんだん慣れてきたようだ、彼が怖くない。
「さて、アナタの初仕事ですが・・・ああ、そうだ」
「？」
ダイスによれば最近、謎の存在がカジノの辺りを荒らすそうだ。目的はわからない。奴らの姿は影のように真っ黒で建物ぐらいの大きさだったり、住民のように小さかったりするらしい。
「へぇ、それならすぐに見つけられるかもしれませんね！」
「ええ、分かりやすいのですが。なんせ弱点が・・ホントに追い払うだけでいいですから討伐だけは・・・」
さすがに自信はあっても、倒すまでとはいかない。
「わかりました！頑張ります！」
と言って外に出た。
「どこなのー！？ねぇ！！」
しかし、簡単ではない。影みたいな奴なんて早々いない。その辺をブラブラ歩く。
居るのは異形の住民だけなのだ。それにジロジロ見られて気持ちが悪い。人間はそれだけ珍しいのか。
「人間だ・・・なんで」
「こんなとこに？あの蛇の歌い手さんと同類か？」
「さぁ？」
こんなことなら簡単に言わなかったら良かった。ちょっと後悔しながら歩く。
「ん？ちょっとお嬢ちゃん！」
「え？私？」
寄ってきたのはタバコ頭の異形のおじさん？
「アンタ、うちのカジノの新人だろ？」
「え？devilscasinoですよね」
「そうそう！てか、この島のカジノはそこしかねぇよ」
どうやら、先輩のようだ。名前はウィーズィー
長い間カジノで働いているらしい。
「じゃ、先輩だ」
「先輩なんて柄じゃねぇよ。おじちゃんが似合うさ」
そう言いながら葉巻に火をつける。また懐かしい。
「ウィーズィーさんってウチのおいたんに似てる」
「なんじゃそりゃ？まぁ、好きに呼びな」
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こけし(プロフ) - 主人公めっちゃかわいいいいいいい (2019年5月1日 16時) (
レス) id: a795aaea54 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ(プロフ) - ｱｯｱｯ、ありがとうございます！スローペースになりますが、頑張ります！！ (2017年12月19日 22時) (レス) id: 92b29f6b3c (このIDを非表示/違反報告)
yotty - 面白いです！続き楽しみにしてます！ (2017年12月19日 19時) (レス) id: f749c0c83a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショコラ | 作成日時：2017年12月16日 0時
