第1話 お呼び出し ページ2
ここは、
入学式前の学校の廊下を、
4人は歩いていた。
ネコ「あー・・・だる。」
ネコ「ガチだるいんだが?」
新1年生・ネコマロ。
気だるげな声は、彼女がいかに
めんどくさそうにしているかをわからせる。
クラ「さっきから、だるいしか言ってないね。」
新1年生・クラ。
ネコマロの方を見ながら、
クスッと笑う。
ヨザ「はー、それにしても。めっちゃ広!!」
新1年生・ヨザクラ。
あたりをきょろきょろと見回しながら
感心したように口を開けた。
キズナ「迷子になるなよ。」
ヨザクラの方を見ながら
呆れたように言い放つ。
ヨザ「なりませーん!!」
ネコ「絶対なるね。」
ヨザ「なんで!?」
キズナ「やらかしだから。」
ヨザ「クラ〜、こいつらがいじめてくるよ〜!」
クラ「あはは・・・迷子にならないでね?」
ヨザ「クラまで!?」
そんなことをしゃべっていると、
前から1人の男子生徒が歩いてくる。
特に何もなくすれ違う。
ネコ「あ。」
しかし、前から歩いてきた男子生徒が何かを落とした。
ネコ「すいません。落としましたよ?」
ネコマロは落としたものを拾い上げると、
男子生徒に声をかけた。
?「え?あ!!すいません!!」
すると、その男子生徒が何度も何度も
お辞儀をする。
キズナ「めっちゃ謝るじゃんw」
ヨザ「ネコマロやさしー。」
クラ「それ絶対心こもってないよね?」
?「本当にありがとうございます!」
ネコ「そんな、ただ拾っただけなんだが?」
キズナ「てか誰?」
入間「あ!!僕、入間っていいます!」
またも入間はペコペコとお辞儀をした。
その度に特徴的な真っ青な髪が揺れる。
ネコ「へぇー。入間ね。」
ヨザ「うちらはね〜」
キズナ「あ!!やばい!」
ヨザクラが自己紹介をしようとした瞬間、
キズナが時計を見て焦る。
キズナ「お前ら!時間だ!!」
ヨザ「え!?まじやん!!」
クラ「急がなきゃね。」
ネコ「あ〜・・・入間くん。またね。」
そう言って、4人は走って行った。
入間「え!あ、はい。」
入間「なんだったんだろう?あの人たち。」
入間は走り去っていく4人を、
不思議そうに見ていた。
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作者名:ねこまろ | 作成日時:2023年8月14日 13時