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***


時刻は午後22時。


“待ってて”と言われただけで


何時に帰って来るのかも分からず


只管 貴方を待っていた。


どこも出掛けずに


独りでテレビを観て


独りで雑誌を読んで


独りでソファで寛いで


独りで雄大な空を眺めて


いつもと同じ、いや、いつも以下の日を過ごした。


こんなことに なるくらいなら、自分へのプレゼントでも買いに行けば良かった。


あそこのブランドの服、どれも凄く可愛いから、1着くらい新作が欲しい。


つまらない、折角の誕生日なのに。


時計の秒針が動く音が只々 虚しく部屋に響いて


それでも貴方は帰って来なくて


長針が動くと、泣きそうにさえなる。


もう待ってても無意味かな。


今日に限って、今日に限って…


貴方が居ない日を、こんなにも“寂しい”と感じたのは、もしかしたら今日が初めてかもしれない。


貴方の姿を思い浮かべる。


良い香りのする髪、真剣な眼差し、逞しい腕、輝きを放つ笑顔…


その度に自然と涙が浮かんで来て、溢れ出して


泣いても泣いても貴方は来ない。


もう このまま帰って来ないのかな…


嗚呼、もっと素直に なれば良かった。


美味しそうだったよね、って


貴方が居てくれれば それで良いよ、って


大好きだよ、って…


もう長針と短針は、12の数字を指している。


もう終わっちゃったじゃん…


待ってる意味も、もう無くなっちゃったね、それにもう泣き疲れた…


仕方無く寝室へ移ろうと立ち上がった時、やっと玄関のドアが開く音が聞こえた。

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ど ん へ み .(プロフ) - no nameさん» no nameさん*コメントありがとうございます!読んでいただき光栄です pq ご感想も本当に ありがとうございます。これからの励みにもなるし、心の底から嬉しいです(泣)本当に ありがとうございます! (2014年8月30日 19時) (レス) id: 965f071447 (このIDを非表示/違反報告)
no name - お友達宛と知りながら読ませていただきました。相手はキュヒョンさんなのですが、どんへみさんの、友達への想いもすごく伝わってきました。とても感動しました! (2014年8月30日 18時) (レス) id: cd1c031d11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ど ん へ み . | 作成日時:2014年8月30日 17時

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