空と貴方と私。

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この広い広い世界の中で


たった1人の貴方と巡り合って


貴方と共に人生を送る。


高望みなんて しないよ。


貴方が傍に居てくれるだけで


貴方と こうして 雲一つ無い大空を眺めていられるだけで


それだけで充分 幸せなんだから。


KH「今日は雲が無いね。」


「そうだね、綺麗な水色。」


KH「昨日はシュークリームみたいな形をした雲が あったよね。」


「シュークリームとか、無難だね。」


他愛も無い会話。


お互いの顔を見つめ合うことも無く


只 空を見上げて


KH「そこは “美味しそうだったよね”とか言っとけよ。」


「別に間違ってないでしょ？」


KH「お前は何か こう…何かが足りないよな。」


「何それ。」


KH「自覚 無いんだ？(笑)」


「無いしー。教えてよ。」


KH「やだね。…あ」


貴方が空に向かって指を指し


その方を見ると


一筋の飛行機雲。


KH「あの飛行機どこに行くと思う？」


「うーん、遠い所？」


KH「そりゃそうだろ、はあ」


貴方は溜息を吐く。


何か間違ったことでも言ったのかな。


KH「そう言えば、もう直ぐ誕生日だよね、何が欲しい？」


「うーん…特には。」


KH「そう、じゃあ適当に選んでおくね。」


「ちゃんと選んでよ(笑)」


別に何も欲しくないけどね。


貴方が居れば、それで良いんだもん。

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