#3 ページ16
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「……って言っても、怪しい人たちばっかやない？」
頭を揺らすような低音を響かせるクラブミュージックを聞きながら、ジョニーは思わず苦笑した。
営業開始時刻を過ぎたクラブのホールは、沢山の人で溢れかえっていて、絶えずカクテルや料理の注文が舞い込んでくる。
「まぁな、気配消してしまえば一般人や」
パスタを茹でながらも、周りを見回すジャッキーは大きなため息をつく。
不本意ながらも、時々法に触れるようなモノを持ち込む輩がいる。8UPPERSとしても活動している手前、そういう人たちの対応がうまく出来ないのが現状だ。
「今日は全員総出やっけ？」
「せやで、アーセナルが裏口でガムとエースがホールや」
「うわ、エースがホールなん？ また喧嘩始めそうやな……」
ふは、と笑いながらもシェーカーを振っていたジョニーは、グラスにオレンジ色のカクテルを注いでいく。
「ジャッキー、ジョニー、次は？」
客の元へと食べ物を運び終えたガムが持ってきた金属製のお盆には、また2人が作り終えた料理やカクテルが乗せられる。
「客の分はそれで全部、後これトッポに持ってって」
そう言ってジャッキーは、オレンジジュースの入った紙パックを最後に乗せた。
「了解ー、ほな行ってきまーす！」
耳にトッポお手製のマイク付きイヤフォンを差し込んだガムはまた人混みの中へ足を進めていった。
「ジャッキーはさ、目星付いてんの？」
大音量の音楽にかき消されながらも、ジャッキーには聞こえる声量でジョニーが呟く。
「いや、マックも言ってたけど対象が多すぎる……まぁ、強いて言えば単独犯では無い、或いはかなりの金を握ってるって事くらいやな。どっちみち面倒な輩になる」
あの情報量を集めるには、多くの人間が動くか、大金を積んで複数の情報屋を雇わなければほぼ不可能なのだ。
ましてやマックとジャッキーだけの頃から調べ上げたという事は、相当の力量を持っているということになる。
「じゃあホンマに候補絞り込めてないって事か……明日から大変やな」
あと5日以内に、手紙の送り主と目的、さらには相手に関する詳しい情報を調べ上げなければならない。
「特に俺らは明日から働き詰めやな」
ジャッキーがニヤリと笑顔を浮かべたのを見て、思わずジョニーはウワァと悲鳴にも似た声を上げた。
(目が笑ってない！)
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クラゲ∞(プロフ) - お疲れ様でした。とても楽しんで読ませていただきました。これからのことも楽しみです。 (2016年8月9日 23時) (
レス) id: e77fa15b09 (このIDを非表示/違反報告)
syo(プロフ) - 完結おめでとうございます！コメント遅くなり申し訳ありません。未優さんの描くストーリーがとても好きで、更新されるたびにわくわくしながら読まさせて頂いていました。なので完結は嬉しい気持ちもありますが、悲しい気持ちもあります。次の作品、心待ちにしています。 (2016年8月9日 18時) (レス) id: abf01adc07 (このIDを非表示/違反報告)
風雅(プロフ) - 未優様、お久しぶりです。8UPPERSシリーズ完結、おめでとうございます！ずっと楽しみに読ませていただいていたので、悲しいです。素敵な世界観を本当にありがとうございました。これからも未優様の創る新しい世界観を楽しみにしています。本当におめでとうございます！ (2016年8月8日 21時) (レス) id: 16a9d30ece (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 毎回更新楽しみにしていました。私の中の始末屋さん達と未優さんの書く世界が同じ感覚だったので本当に楽しく読ませて頂きました。次はどんな形でお会いできるのでしょうか？楽しみに待っています。 (2016年8月8日 20時) (レス) id: 7805d0b221 (このIDを非表示/違反報告)
MaKer(プロフ) - コメント失礼します。このシリーズや作者さんのお書きになる文章がとても大好きでした。完結を見届けられたのが嬉しいような悲しいような…素敵な作品を今までありがとうございました。 (2016年8月8日 20時) (携帯から) (レス) id: b1ecc011db (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2016年4月3日 19時
