CROWN@8uppers

sing a song #1 ページ10

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「_____さて、準備はええか？」



6つの影が覆い隠すバーテーブルの上に、バサバサと幾つもの資料が落とされる。



「というわけで、3日前に言った通りの事をします。気を抜いてしまうと速攻でやられてしまうのでご注意してください」



まるで業務連絡の様に淡々と告げたジャッキーに思わず苦笑したジョニーは、ジャケットの内ポケットの中の招待状を改めて確認する。



「今日目指すは、ジョーカー1人だけでええ。その他は放置しても、倒してもいい。任せるわ」



相変わらず淡々と話し続けるジャッキーの声に、ポリポリ野菜スティックを齧るエースが口を開ける。



「ホンマにマック来るん？ その自信はどっから湧いてんの」



「そこは悪いけど言えへん、ひとまず必ず現れるって事だけは言えるけどな」



「……ふぅん」



まだ納得できないままながらも、エースはそれ以上模索するのを止め、今夜忍び込む建物の内部の資料へと手を伸ばす。



「ジョニーとトッポは前にも言ったようにパーティに潜入、その裏で俺とガム、アーセナルとエースの2チームで動く。全員インカム装備で頼む」



カラン、とバーテーブル上に6つのインカムが転がった。それぞれ自分のポケットチーフと同じ色のものへと手を伸ばし、内ポケットの中へと忍び込ませる。



「……すまんな、殆ど俺の我が儘や。アイツと俺の問題やったんに……エイトルール1、使わせてもらう」



ジャッキーのその一言で、一気に空気が変わる。



「エ、エイトルール1……？」



ドクドク高鳴る心臓に息苦しさを感じつつも、そうトッポが復唱する。



“仲間を裏切るな”、今ジャッキーがそのルールを指した。



「____状況開始や」



その時はどうやら、今らしい。

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