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「25年前に家族殺して死んだその男にさえ、同情してしまう位や……なぜか分かりますか？ この男は事故を起こす前にもう、死んでたんですよ。薬の強烈な副作用で……」
「_____膨大な借金に困り、自ら名乗り出て人体実験に参加した男の末路だ。私には関係のない話、それを今私にした所で何の罪にもならない筈だが」
ジョーカーのゆるく弧を描く唇から放たれた言葉に、ジャッキーは思わず身震いする。
「ようやく本性現し始めたみたいやな。あのキングが金にもならないのに、誰の依頼でもないのに盗んだこの資料は、俺が長年探し続けた正解に辿り着く大きなヒントやった」
ゆっくりと持ち上げられた銃の先が、ジョーカーへと向けられる。
「これは俺の復讐や。ジョーカー、お前に対する俺個人のなぁ」
「マック……」
今まで見た事無いような、冷たく何も悟らせない笑みのマックに、ガムは仮面の下で顔を引きつらせた。
その横でジャッキーは、ただ手元のナイフを力強く握りしめる。
「……今ここで、私を殺して何になる？ この世界とは、そういう所」
フッと口元を緩めたジョーカーが、自身に銃口を向けるマックを見据えて呟いた。
「君もまだ子供だという事だ。そこらの一般人を巻き込んで、喰らい尽くし、そしてこの世界は回る……ただそれだけの事」
「……確かに一般人が巻き込まれ、この裏社会と言われる世界は回る。その犠牲のお陰で俺は今日までこちら側で生きてきた。せやから何度も言ってるやんか」
安全装置が外された拳銃のトリガーに引っ掛けられたマックの指に、ほんの少しの力が加わる。
「これは“俺”の復讐や、って……」
「っ、マック！」
パン、と一発の銃弾が飛び出して、薬莢が地面を跳ね飛んだ。
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れん(プロフ) - 完結おめでとうございます！実は以前より8UPPERSシリーズを愛読していまして...未優さんの小説むっちゃ好きです笑 短編の伏線がこういう風に回収されるのかと！ あと、迷惑でなければ未優さんの作品をもっと読んでみたいので、移行先のアカを教えて頂きたいです。 (2016年1月29日 22時) (
レス) id: 0cc8273ca0 (このIDを非表示/違反報告)
未優(プロフ) - syoさん» コメントありがとうございます、長々とお付き合いいただきありがとうございます！ 素敵な言葉をいただき恐縮です…(笑) また短編集として続いていきますので、何卒よろしくお願いします！ (2016年1月26日 22時) (レス) id: 23639bd4ad (このIDを非表示/違反報告)
syo(プロフ) - 完結おめでとうございます！おめでとうであってるかどうかわかりませんが笑ホントに未優さんの作品面白いです！小説化望んでます！ (2016年1月26日 18時) (レス) id: 23d0fd6b38 (このIDを非表示/違反報告)
未優(プロフ) - syoさん» コメントありがとうございます。相変わらずマイペースな更新となりますが、よろしくお願いします！ (2016年1月20日 20時) (レス) id: 23639bd4ad (このIDを非表示/違反報告)
未優(プロフ) - YOUMIさん» 更新お待たせしてすみません…なんとか無事にテストを終えられました(笑) まだまだゆっくりですが、何卒よろしくお願いします！ (2016年1月20日 20時) (レス) id: 23639bd4ad (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2015年9月5日 16時
