The promise of me and me.2 ページ33
．
シュッと空気と共に、ジャッキーはバタフライナイフを男の体へ向けて振るう。ナイフは綺麗な軌道を描いて男の体を裂く。
「……ったく、汚いモンやなぁ」
くい、と頬についた返り血を自分の手の甲で拭い、ジャッキーは床に倒れた男を見下ろした。
一人倒すと、また別の男が向かってくる。
「次から次へと……」
その度にジャッキーは男達の体へ、的確にナイフを下ろしていく。
「ガタイだけがええやつばっかりや」
ジャッキーより一回りは大きい男の体に、ジャッキーが投げたバタフライナイフが突き刺さった。
「……ジャッキー」
「ん、なんや」
怪我のせいで体温が上がり始めたらしく、いつもよりも頬が赤いマックが、ジャッキーを見上げた。
「なんか懐かしいなぁ、これ」
「懐かしい、って……」
「懐かしいやんか、あの日みたいで」
さくん、と再び向かってきた別の男を切りつけ、ジャッキーはしゃがむと、マックと視線を合わせた。
「俺は思い出したくは無いけどな……」
ジャッキーはため息をついて、立ち上がると、ナイフを振って血を飛ばし、くるりと一度回転させる。
「俺の気も知らんで……」
そうマックには聞こえない位小さな声でそう呟いて、再びジャッキーは向かってくる男の方へ走り出した。
．
「ジャッキー、マック」
マックの傷口にチーフを当てていると、スーツに血を付けたガムとアーセナルがいた。
「オーダーちゃんと終わったで？ 帰ろう」
ふにゃりと柔らかい笑みでガムはジャッキーに告げ、マックを世間で言う所謂お姫様抱っこした。
「ガム、降ろせ、普通に歩けるから」
ムッと頬を膨らませたマックが、ガムを見上げる。
「まぁまぁ、怪我人サンは動かん方がええで？」
ニコリと笑ってワーゲンバスへとマックを運んでいくガムを見て、ジャッキーは妙な既視感に襲われていた。
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未優(プロフ) - すばちぱさん» 了解しました！リクエストありがとうございます！暫くお待ちください！ (2014年12月18日 16時) (
レス) id: 22444c6320 (このIDを非表示/違反報告)
∞スカーレット∞(プロフ) - 全然大丈夫ですよ！リクエストに答えて頂きありがとうございました！本当に面白かったです。またリクエストさせていただくかもしれません。その時はまたよろしくお願いします。今回は本当にありがとうございました！ (2014年12月15日 23時) (レス) id: 7e06ecfed7 (このIDを非表示/違反報告)
すばちぱ(プロフ) - こんばんは！リクエストさせていただいてもいいでしょうか？何かトッポの話をお願いしたいです！未優さんの作品はいつも楽しみに読ませていただいてます！これからも応援してます^^ (2014年12月15日 22時) (レス) id: 1e20470832 (このIDを非表示/違反報告)
未優(プロフ) - 來さん» お久しぶりです(笑)作者の別作品の雨のち晴れの編集やら頂いたリクエストやらの編集やらベースの練習やらしておりましたら、いつの間にか時が過ぎておりました…^^;もう少々お待ち頂けたら嬉しいです！ (2014年12月14日 18時) (レス) id: 22444c6320 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - おひさしぶりです。最近更新されてないのでどうされたのでしょうか？ (2014年12月12日 19時) (レス) id: 8834ece22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未優 | 作成日時：2014年11月22日 20時
