ライオンへおやすみ2 ページ28
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「あれ、ジャッキーとトッポがおる……」
顔を上げたガムのパーマがかかっている髪の下で冷却シートが見え隠れする。
「あ、そーいやエース熱出たんやっけ……」
何時もよりもフワフワとした喋り方のガムは、自分の隣で突っ伏している黒髪を撫でて呟いた。
「いや、お前もやろ。熱は？ 測ったんか？」
「あれ、そうやっけぇ……」
「さっき測った時は2人とも37度後半位やったわ」
「成る程な……トッポ、薬頼んだわ」
「了解ー、一応もう一回熱測ってもらってもええ？」
「分かったわ、ほなよろしく」
トッポに薬を頼むと、ジャッキーは体温計をガムに渡した。
「えー、俺熱ないってぇ……」
「んな訳ないやろ、お前いつもよりフワフワしてんぞ」
そう言って、くしゃくしゃとガムの髪を撫でるジャッキーを見て、ガムがクスクスと笑う。
「なんかジャッキー優しいなぁ」
ニコニコ笑いながら自分の脇に体温計を挟みながらも、体温計を挟んでいない方の手でエースの髪を撫で続ける。
しばし静寂が訪れたホールに、体温計の電子音が響いた。
「えっと……エースが37.8度やね」
エースに体温計を指していたジョニーが呟く。
「お、こっちも鳴ったわ……て、お前のんが重症やんか、38.3度って」
ガムから渡された体温計を見て、ジャッキーがため息交じりにガムに告げる。
「ホンマにぃ……？」
へにゃりと笑ったガムが、消えてしまいそうで。儚げで。
ジャッキーは思わずガムのクルクルとパーマがかった髪の毛を撫でていた。
トッポが持ってきた風邪薬をガムに飲ませた後もずっと、ジャッキーはガムの髪の毛を撫で続けた。
「……なんも考えんと、今日は寝とき？ エースんこともちゃんと診てやるから」
「……うん。ジャッキーお願い、ね？」
そう呟いてすぐに、ガムは夢の中へ旅立った。
「ホンマ、困った子やわ……」
「エースも結局揺すっても何しても、起きんかったもんね」
「せやな、ガムは変なトコで兄貴ヅラするからなぁ」
ジャッキーが言った言葉に、ジョニーとトッポは頷いた。
「まぁ、ええんやない？ たまには休ませてやらないとな……ガムも」
ふわふわとしたガムの茶色い髪の毛を梳かすように撫でながら、ジャッキーは笑った。
『ライオンへおやすみ』
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未優(プロフ) - すばちぱさん» 了解しました！リクエストありがとうございます！暫くお待ちください！ (2014年12月18日 16時) (
レス) id: 22444c6320 (このIDを非表示/違反報告)
∞スカーレット∞(プロフ) - 全然大丈夫ですよ！リクエストに答えて頂きありがとうございました！本当に面白かったです。またリクエストさせていただくかもしれません。その時はまたよろしくお願いします。今回は本当にありがとうございました！ (2014年12月15日 23時) (レス) id: 7e06ecfed7 (このIDを非表示/違反報告)
すばちぱ(プロフ) - こんばんは！リクエストさせていただいてもいいでしょうか？何かトッポの話をお願いしたいです！未優さんの作品はいつも楽しみに読ませていただいてます！これからも応援してます^^ (2014年12月15日 22時) (レス) id: 1e20470832 (このIDを非表示/違反報告)
未優(プロフ) - 來さん» お久しぶりです(笑)作者の別作品の雨のち晴れの編集やら頂いたリクエストやらの編集やらベースの練習やらしておりましたら、いつの間にか時が過ぎておりました…^^;もう少々お待ち頂けたら嬉しいです！ (2014年12月14日 18時) (レス) id: 22444c6320 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - おひさしぶりです。最近更新されてないのでどうされたのでしょうか？ (2014年12月12日 19時) (レス) id: 8834ece22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未優 | 作成日時：2014年11月22日 20時
