気づいて、傷ついて、そして ページ10
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___ガガガガガ、ガガガガガ
そんな無機質な音を立てながら細長く裁断されていく紙の上には、様々な人間や様々な組織の情報が載っている。
そのどれもが、表に決して出ることがない様々な犯罪の履歴であったり、もうこの世にはいない人間の記録だ。
ゆっくりと先ほどジャッキーに淹れてもらったコーヒーをすすりながら、マックはひたすら資料の束をシュレッダーの中へと放り込んでいく。
まだまだその作業の終わりは遠いらしく、今マックが座るソファのすぐ横には手つかずの段ボールが一箱残っていた。
今までシュレッダーにかけた資料の数は数えきれない程に膨大な量で、その内容も裏社会の一部に弊害を起こしてしまう程のものばかりだ。
「……これで、正解やったんか……？」
ここまで来るまでに歩んできた道は、正解だったのだろうか。そんなことをマックは時々考える。
この世界に身を投げ出して、気がつけば隣にはジャッキーがいた。そしてアーセナルもガムもトッポもエースも、ジョニーもみんながみんなこの世界に入るために、マックと同じ道を歩くための“代償”を払った。
マックがずっと昔に捨てたそれと同じものをみんな捨ててここへ来て、今を生きている。
「返す日は、来るんかな……“キング”」
“キング”、それはマックがこの世界にやって来た時の師匠であり、父であり、先生であり、大人だった。
何も知らないマックを拾い上げ、一から育てたと言っても過言ではないその男のために、マックは“それ”を捨てた。
いつの日か6人に返すことができないか、と思う“それ”はこの世界を飛び立つまで決して無くならない、マックと彼らを繋ぐ約束となって、鎖となって、誓いとなった。
『気づいて、傷ついて、そして』
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れな - ありがとうございます！ (2015年3月12日 0時) (
レス) id: 7e221f6965 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - リクエストのお話ありがとうございました。お礼が遅くなりすみません。トッポを心配でするメンバーがよかったです。エースとトッポのコンビが好きなのでいつか、2人のお話もまた読めたら嬉しいです。これからも楽しみにしてます。 (2015年3月11日 22時) (レス) id: 84ad1a8f3e (このIDを非表示/違反報告)
未優(プロフ) - れなさん» リクエストありがとうございます！ひとつ目の方ですが、同様のリクエストを他の方からも頂いているのでそちらと合体させていただきます。ふたつ目の方も書かせていただきますのでよろしくお願い致します！ (2015年3月11日 21時) (レス) id: 4ec3ff7e45 (このIDを非表示/違反報告)
れな - あと、アーセナルが拉致されちゃって、皆で助けにいく的なのがみたいです！ 何度もすみません！ (2015年3月10日 0時) (レス) id: 7e221f6965 (このIDを非表示/違反報告)
れな - リクエストです！ トッポが何かしら無茶をして、怪我をしてしまって、ジャッキーが説教したらトッポが泣いちゃったっていうのがみたいです！笑 それで、ジャッキーが少し焦っちゃう的な笑 よろしくお願いします！ (2015年3月10日 0時) (レス) id: 7e221f6965 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2015年1月31日 22時
