25 ページ25
.
昼間のアレは度の過ぎた挨拶なのか、、
どちらにしてもやめて欲しいと伝えておこう。
「あのね、レオ。
私ああいう事は、、」
「A、、タカノリが来たよ」
「えっ」
気が付いたら、すぐ側まで岩田くんが歩いてきていた。
レオが大きな声で話すから、こちらに気が付いたのかもしれない。
目の前で足を止めた岩田くんがフフッと笑った。
「レオ、羽山さん。
今回は本当にお世話になりました。
もしかしてお二人は以前からの知り合い？」
「どうして？」
「…撮影中、仲良さそうなとこ見たから」
「！」
あの、頬へのキス。
岩田くんに見られてた。
私にやましい事は無いし、岩田くんがどう思うかなんて関係…ないけど。
「Aとは昨日会ったばかりだよ？
僕の友達が彼女の上司なんだ。
ほっぺにキスをしたのは、可愛くてついね？」
「…。
A…そうなんですか。
ふぅん…。」
何か言いたげな岩田くんの目が私に向けられると、もう胸が苦しくてどうしようもない。
私にどうしろって言うのよ。
「もしかしてタカノリ、、
僕が彼女にキスをしたから、やきもちかな！？」
「ちょっとレオ！やめて！」
この人何言ってるの！？
岩田くんを見たら、きょとんとした顔で動きを止めている。
そうよね。何言ってんだって話よね。
焦る私を間に挟んで、レオに向かいあっている岩田くんが、少し考える素振りをして発した言葉に驚いた。
「そうかも。
その人、俺のモノなんで」
それを聞いたレオが、ことさら楽しそうに笑う。
「…やっぱり？アハハ」
「じゃあ、あと上手いこと言っといてください。
行くよ、『A』？」
ポカンとしている私の手をギュッと掴んで、岩田くんは会場の外へ引っ張っていく。
「え？ちょっと待って、なに？」
手を引かれながら振り返ると、レオが小さく手を振って、声を出さずに口を動かした。
『おしあわせに』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 514人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
maki(プロフ) - アンさん» これにて終了です(´∀｀) (2018年1月9日 19時) (
レス) id: d39b30adb2 (このIDを非表示/違反報告)
アン(プロフ) - えっ(°▽°)終わりなん、この後、ムフフなあんな事、こんなポーズやら、なんやらって……wwまきちゃん、素敵なお話お疲れサマでした♪また、いつか素敵なお話待ってまふ (2018年1月6日 14時) (レス) id: f5712a4166 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - rikoponさん» はじめまして。コメントありがとうございます。大好きな作品だなんて、嬉しくて泣きそうです！ (2017年12月28日 12時) (レス) id: d39b30adb2 (このIDを非表示/違反報告)
maki(プロフ) - アンさん» いつもありがとう。ライビュ満喫してきたよ！ (2017年12月28日 12時) (レス) id: d39b30adb2 (このIDを非表示/違反報告)
rikopon(プロフ) - 初コメです。こんなにストーリーがドンピシャなお話なかなかなくて、すごく大好きな作品です（；＿；）ここ最近ずっと更新楽しみにしてます！突然失礼しました。。 (2017年12月28日 0時) (レス) id: c6dcdeffb9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：maki
| 作成日時：2017年8月23日 15時
