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鼻先に感じる、石鹸の匂いと

温かい気配。


唇にしっとりと柔らかい感触を感じて、

これは…なに?


唇を割って口内に忍び込むように侵入するのは…


「…ん…」


…剛典くんだ。



キス。やっぱり上手…。

って、



え?



うっとりと身を任せそうになって、驚いて目を見開く。


深くなりつつあったくちづけは、
私の覚醒に気付いた剛典くんが覆い被さっていた身体を起こして終了。

慌てて身体を起こして掌で口許を押さえる。


「っっなにを…!」

「だってー、起きないと、キスするって言ったのに、起きないんだろ?お前が」

ふふん、といたずらっ子のように笑っている。

そんな事、寝てる人間に言うなんて卑怯!!
と言いたいところだけど、うたた寝してしまった心苦しさから、口を閉ざす私。


「リクエストに答えて、続きをしたいところなんだけど」

「リクエストしてません…」

「下に健二郎さん待ってるから、早く着替えて?」


は?


「ごめん。事情があってついてきちゃったんだ。この後、一緒に移動」


驚いている私に、目の前で両手を合わせて謝る。


仕事なら文句をいう場合ではないと判断して、「わかった」とすぐに着替えに立ち上がる。

急に剛典くんの手が伸びて、私の首から肩にかけて指先でなぞった。

「っ…」

「こんな格好させて半日も放っとくなんて、勿体無いことしちゃったな」

耳に息がかかるように唇が触れるギリギリのところで囁く彼。

も…う!狙ってこうゆうことするんだから!

ゾクリとする感覚を逃しながら、


「っこんな…って…!」


ここでやっと、シャツの裾から出ている膝を見て自分の格好を思い出した私は、慌てて着替えのかけてある寝室へ飛び込んだ。


昨日の服を着て、メイクポーチに入っているものでそれなりにお化粧をした。

Tシャツを脱衣所に置いてからリビングに戻ると、剛典くんは新しく珈琲を二人分淹れてソファーで待っていてくれた。


「あ、ありがとう。いいの?下で待ってるんじゃないの?」

「彼女が部屋にいるからって、俺、ちゃんと言ったもん。
良いでしょ、可愛い彼女と珈琲飲む時間くらい



はい、と手渡してくれる丸みのある可愛らしいコーヒーカップを受け取った。

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設定タグ:三代目JSoulbrothers , 岩田剛典 , 恋愛   
作品ジャンル:タレント
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Happy Lovers of Time(プロフ) - ひとむさん» コメントありがとうございます。素敵だなんて、まだまだ拙くて申し訳ないですが、楽しんでいただけるよう頑張ります! (2015年10月9日 20時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひとむ(プロフ) - 初めまして!すごく素敵な小説ですね ニヤニヤがとまりません(笑)甘い岩田さん楽しみにしています、頑張って下さいね! (2015年10月9日 12時) (レス) id: f4d20f55fc (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - rimidayoさん» いつもありがとうございます! (2015年10月7日 1時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
rimidayo(プロフ) - ずっと応援してるよ!naoより (2015年10月6日 21時) (レス) id: 10bfd819ae (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - ハチ子さん» ハチ子先生には負けます (2015年10月6日 21時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maki | 作成日時:2015年9月5日 19時

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