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間接照明のみの薄暗い部屋の中、困った顔で笑う剛典くんは軽々と私を寝室へと運んで、ベッドにおろした。
そのまま、両手をシーツの上について私に覆い被さると、切ない熱のこもった表情で見下ろす。
「好きなんだ。自分でも驚くくらい」
「…私…も…自分で怖いくらい
…好き…っ」
言い終わると同時に、深く口付けられる。
何度も角度を変えて、確かめるように…。
髪を頬をやさしく撫でられて。
首筋…
鎖骨…と
彼の指がなぞる度に強く震える私に、深い口づけから解放したあと
「すげー感度いい…」
彼は満足そうに、妖しく微笑んだ。
感度が良いなんて初めて言われて、恥しくて身をよじって背中を向ける。
「だから…ここ、やらしいんだってば…」
首の後ろのリボンを解きながら、開いた背中にくちづけられた。
「っ!やぁ…」
柔らかく吸われて予想外の快感に思わず仰け反った。
「…A、その反応たまんないわ…
優しくできなかったらゴメン」
今度は噛み付くように口を塞ぐとさっきより荒々しく口内をかき回される。
彼の腕を掴んで必死に応えていたけど、他に何も考えられなくなった頃、
ツーっと舌で口蓋をなぞられて、その感覚に身体中が痺れた。
彼がブラウスの中に長い指を侵入させる。
靭やかな指と舌で、どこを触られても何をされても今までにない程、彼を感じる…。
追いつめる快感に耐える小さなさえずりは、深い口づけでくぐもった喘ぎ声に変わった。
飽きることなく何度も求め合い重なり合った身体をようやく休める事が出来たのは、暗闇に瞬く星が、薄明るくなった空に消え始める頃だった…。
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Happy Lovers of Time(プロフ) - ひとむさん» コメントありがとうございます。素敵だなんて、まだまだ拙くて申し訳ないですが、楽しんでいただけるよう頑張ります! (2015年10月9日 20時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひとむ(プロフ) - 初めまして!すごく素敵な小説ですね ニヤニヤがとまりません(笑)甘い岩田さん楽しみにしています、頑張って下さいね! (2015年10月9日 12時) (レス) id: f4d20f55fc (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - rimidayoさん» いつもありがとうございます! (2015年10月7日 1時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
rimidayo(プロフ) - ずっと応援してるよ!naoより (2015年10月6日 21時) (レス) id: 10bfd819ae (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - ハチ子さん» ハチ子先生には負けます (2015年10月6日 21時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maki | 作成日時:2015年9月5日 19時