34/Tside ページ35
頬を染めて恍惚としながら、眉は切なく歪められ、時折、埋めた唇のすき間から短く呼吸が聴こえるのすら俺を煽る。
無意識に腕彷徨う手の、指と指を絡ませれば、きゅうっと握り返してきた。
長い長いキス…
名残惜しく、ゆっくりと離れる唇。
「っはぁ…っ」
「…A…ほんとかわいいね…」
人指し指でしっとりと濡れた唇をなぞると、それだけで感じるのかAの身体がピクンと揺れた。
これ以上は…。
ここでは…。
車の中では…。
あああああ!
もう!
…
ちゃんとベッドでする!!
今のこの時間を諦めるために、くったりと力の抜けた彼女をそのままぎゅうっと抱きしめた。
「…剛典くん?」
そんな可愛い声で呼ばないで、ホントヤバイんだから。
名残惜しくてゆっくり身体を離すと、シートを起こした。
「ね、今日はずっと一緒にいてくれるよね…?」
じっと見つめながら言うと、
言ってる意味はちゃんと通じてるみたいで、顔を真っ赤にする彼女。
「あ、あの。私、明日は仕事が…!」
「…嫌なの?」
「そうじゃないよ!…私も…一緒に居たいよ…」
俯いて消え入るような声だけど、ちゃんと聞こえた。
「じゃあ、俺んち行こ」
「うん…」
気持ちが逸る。
待てない。全然待てない。
早く触れたいよ、A。
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Happy Lovers of Time(プロフ) - ひとむさん» コメントありがとうございます。素敵だなんて、まだまだ拙くて申し訳ないですが、楽しんでいただけるよう頑張ります! (2015年10月9日 20時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひとむ(プロフ) - 初めまして!すごく素敵な小説ですね ニヤニヤがとまりません(笑)甘い岩田さん楽しみにしています、頑張って下さいね! (2015年10月9日 12時) (レス) id: f4d20f55fc (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - rimidayoさん» いつもありがとうございます! (2015年10月7日 1時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
rimidayo(プロフ) - ずっと応援してるよ!naoより (2015年10月6日 21時) (レス) id: 10bfd819ae (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - ハチ子さん» ハチ子先生には負けます (2015年10月6日 21時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maki | 作成日時:2015年9月5日 19時