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Aが、
隆二くんのファンだなんて言うから。
しかも
最初、俺のこと「岩田さん」って呼んでたのに
「隆二くん」
だって…
気に入らねー。
だから。
歌が好きだって言われたら、俺はこっちで対抗するしかないでしょ?
そんな子供っぽい嫉妬で、決めていた行き先を変えてしまった。
偶然、友人からダンスイベントの誘いがあったのはラッキーだった。一度は断ったけど連絡してそっちに行くことにした。
ダンスは
心底好きだ。
それが仕事になって、ますますのめり込んでる。
Aにカッコイイいところ見せたいなんて思って店に入ったけど、
やっぱりこの緊張感と高揚感は独特で、たまらない。
楽しもう
変な気負いは捨てて、スッキリとした気持ちでステージに上がってた。
踊り終えて、ダッシュで彼女の元へ走る。
「どうだった!?」
ご褒美が欲しい子どもみたいに聞いた俺を迎えたのは、
彼女の涙
え?
え?
なんで泣くの…
やだな。
泣き顔見たかったわけじゃないのに。
いや、泣き顔、
ちょっと良かったけど←
そしたら
「凄く良かったの」
…まじで嬉しい!!
もしかして
俺のダンス、心に響いちゃったの?(笑)
なんだろ…
感受性が強いのか…
Aの良い所、この2日でめちゃくちゃ見つけた。
照れてるのに無理してクールぶった顔してるのが気になって、かわいいと思ってたけど。
泣き顔も、苛めたくなるくらい可愛い…。
全部、
俺のにしたい…。
そんな邪な想いを隠すように
泣いてるその背中をポンポンとあやしていたら
目の前のカクテルを手にしたAは喉を潤すかのようにゴクゴクと飲み始めた。
は?駄目だろ、それ!
こないだ一緒に飲んだけど、お前そんなに強い感じじゃなかったよ!?
驚いて、声をかけたら、彼女もビックリしていて
「へ?
あ、これ、アルコールだった…」
小さな声が聞こえた。
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Happy Lovers of Time(プロフ) - ひとむさん» コメントありがとうございます。素敵だなんて、まだまだ拙くて申し訳ないですが、楽しんでいただけるよう頑張ります! (2015年10月9日 20時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひとむ(プロフ) - 初めまして!すごく素敵な小説ですね ニヤニヤがとまりません(笑)甘い岩田さん楽しみにしています、頑張って下さいね! (2015年10月9日 12時) (レス) id: f4d20f55fc (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - rimidayoさん» いつもありがとうございます! (2015年10月7日 1時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
rimidayo(プロフ) - ずっと応援してるよ!naoより (2015年10月6日 21時) (レス) id: 10bfd819ae (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - ハチ子さん» ハチ子先生には負けます (2015年10月6日 21時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:maki | 作成日時:2015年9月5日 19時