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ものすごい歓声の中で、パワフルにクランプをする剛典くん。
私は彼から伝わる感情の渦に巻き込まれて、息を止めるようにして見つめ続けた。




ダンスを終えると共にまたステージの照明が消えた。
暗闇の中、もみくちゃにされながら剛典くんが戻ってきた。


「A!どうだった!?」

興奮冷めやらぬ様子で息の荒い彼が、勢い余ってすごく近くまで顔を近づけてくる。


私はといえば、色んな感情がぐるぐると頭を回って、その上、突然に綺麗な顔が目前に迫ってもう限界だ。


「!!
…あ…」



震える瞳で彼を見上げたら
いつもの優しい剛典くんの眩しい笑顔があって。



「あ…れ?っ」


そしたら安心して

涙が

止まらなくなった。




「あ、ごめん、なんか私っ…」


突然泣き出して、変な女だって思われてしまう。とにかく迷惑だから!
涙とまって!!


あたふたする私を見て、剛典くんは安心できるように背中を優しくトントンと叩いてくれた。



「どうしたの?何かダメだった?俺」



ふにゃっと困ったように笑いかけてくれた。


「違うの!

違うの…凄く良かったの!」



「…ほんと?Aに褒めてもらえると、すげー嬉しいっ」


剛典くんは本当に喜んでくれて、
もし尻尾が生えてたらブンブン振ってるんだろうなと想像させるくらいだ。

さっきのクランプでは、エネルギーの塊みたいだったのに、あんなに私の心を鷲掴みにしたのに

今の剛典くんは、スイートな微笑みで胸をキュンとさせる。

ずるいよ…。


バッグから取り出したハンカチで涙を抑える。



それにしても、やっちゃったな…。

感極まって泣いてしまうなんて…格好悪い。

ちょっと落ち着かなくちゃ、と

目の前のグラスをグイッと傾けた。



「え!A!?

そんな一気に大丈夫?!」



へ?

あ、これ。アルコールだった…。

でも

ちょっとくらい大丈夫…。

だよ?

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設定タグ:三代目JSoulbrothers , 岩田剛典 , 恋愛   
作品ジャンル:タレント
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Happy Lovers of Time(プロフ) - ひとむさん» コメントありがとうございます。素敵だなんて、まだまだ拙くて申し訳ないですが、楽しんでいただけるよう頑張ります! (2015年10月9日 20時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひとむ(プロフ) - 初めまして!すごく素敵な小説ですね ニヤニヤがとまりません(笑)甘い岩田さん楽しみにしています、頑張って下さいね! (2015年10月9日 12時) (レス) id: f4d20f55fc (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - rimidayoさん» いつもありがとうございます! (2015年10月7日 1時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
rimidayo(プロフ) - ずっと応援してるよ!naoより (2015年10月6日 21時) (レス) id: 10bfd819ae (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - ハチ子さん» ハチ子先生には負けます (2015年10月6日 21時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maki | 作成日時:2015年9月5日 19時

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