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「あれ？がんちゃん、行かないのー？」
数人で仕事の帰りは、いつも皆バンに乗り込んで順に送ってもらうことが多い。
先に出て行こうとした俺に気が付いた直人さんが、声を掛けた。
「あーはい。俺、ちょっと用があって」
Aに大事な用事があるんです。
直人「ふ〜〜ん」
あ、何か言いたげですね、その眼差し…。
でも
スルーしますよ？(笑)
「すんません！
じゃあお先に失礼します！」
事務所内の休憩室にある自販機から
ガコンと缶コーヒーを取り出すとその場で1口飲んだ。
さて、なんて連絡するか…。
なんだけど、実はもう良いこと考えついてる。
どうやら、指輪を忘れてきた(笑)
連絡するキッカケなんてなんでも良いんだけどね。
A、ツンデレだからなぁ…。
ストレートに誘っても会えないかもしれないから、丁度良かった。
テーブルに缶を置いて、スマホでLINEを開く。
今朝登録したばかりの名前が表示された。
「『新しい友達』、だって(笑)」
友達すっ飛ばして、もっと早く近くにいきたい。
〈A？俺だけど！今朝はごめんね。ホントはもっとゆっくり話したかった〉
送信
こんな感じでどうかな？
しばらくしたら、既読がついた。
A〈オレオレ詐欺ですか？〉
…。
勝手に登録したから怒ってんのかな？
〈岩田剛典です。忘れ物したみたいなんだけど、指輪無かった？〉
既読後、少し待って返事が来た。
〈勝手に携帯触らないでくださいよ。
指輪、お預かりしてます。事務所に宅配便で送りましょうか？〉
ええ！？そうくる！？
〈いや、明日、会って返してもらえればいいよ？〉
明日のデートの口実にしようと思ってたのに、危ない危ない(笑)
今度は既読がついたのに、なかなか返事が来ない。
迷ってるのかな…。
あ。来た。
〈わかりました。どうしたら良いですか？〉
「っしゃー♡」
小さくガッツポーズ。
午後から待ち合わせの約束をとりつけて
〈じゃあ、明日ね〉
と送信した。
残りのコーヒーを飲み干して、ゴミ箱へ捨てると、スキップでもしたい気分で事務所を出た。
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Happy Lovers of Time(プロフ) - ひとむさん» コメントありがとうございます。素敵だなんて、まだまだ拙くて申し訳ないですが、楽しんでいただけるよう頑張ります！ (2015年10月9日 20時) (
レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひとむ(プロフ) - 初めまして！すごく素敵な小説ですね ニヤニヤがとまりません（笑）甘い岩田さん楽しみにしています、頑張って下さいね！ (2015年10月9日 12時) (レス) id: f4d20f55fc (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - rimidayoさん» いつもありがとうございます！ (2015年10月7日 1時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
rimidayo(プロフ) - ずっと応援してるよ！naoより (2015年10月6日 21時) (レス) id: 10bfd819ae (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - ハチ子さん» ハチ子先生には負けます (2015年10月6日 21時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maki
| 作成日時：2015年9月5日 19時
