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パタンと閉まる玄関のドア。
しんと静かになった室内。

剛典くん、いや、がんちゃんは帰ってしまった。

剛典くんから、三代目のがんちゃんに。


「…終わっちゃった」


夢の時間は終わり。



優しくて低い声。

溶けるような笑顔。

上目遣いをした拗ねたような顔。

そして

ベッドでちらりとみせた
オトコの人の表情…。



「…っあっ…」

もう、会えないのだと思ったら、とてもとても切なくて、気がついたらポロポロと涙が落ちていた。

「ふ…」

たった一晩。
一緒に居ただけなのに、この喪失感はなんだろう?





彼は


毒だ。



もう私の心は侵されてる。

今、胸の中は剛典くんでいっぱいだ。




こんなの不毛だと、ちゃんとわかっている。
けれど、さっきまでここに居たのは、私にとって三代目なんて関係無く、タダの剛典くんだったと思う。


だから

許して?




好きになってしまったみたいなの。



「うーーーっ」


堪らず座り込んでしまった。






1人部屋の真ん中で沈んでいたけれど、いつまでもそうしているわけにもいかない。

泥のように重く感じる身体を起こしてソファに座ると、深く呼吸をした。

見つめた窓の外は、光が溢れていて、
私の心にチクチクと刺さる。



「…目が痛い」

擦ったからか、陽射しが目に染みた。

リアルな痛みにぼんやりとしていた心と身体が目を覚ます。


窓を開けて明るい外気を吸い込んだら、少しだけ、

少しだけ

前に進めるような気がした。

15→←○作者よりお礼



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設定タグ:三代目JSoulbrothers , 岩田剛典 , 恋愛   
作品ジャンル:タレント
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Happy Lovers of Time(プロフ) - ひとむさん» コメントありがとうございます。素敵だなんて、まだまだ拙くて申し訳ないですが、楽しんでいただけるよう頑張ります! (2015年10月9日 20時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
ひとむ(プロフ) - 初めまして!すごく素敵な小説ですね ニヤニヤがとまりません(笑)甘い岩田さん楽しみにしています、頑張って下さいね! (2015年10月9日 12時) (レス) id: f4d20f55fc (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - rimidayoさん» いつもありがとうございます! (2015年10月7日 1時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)
rimidayo(プロフ) - ずっと応援してるよ!naoより (2015年10月6日 21時) (レス) id: 10bfd819ae (このIDを非表示/違反報告)
Happy Lovers of Time(プロフ) - ハチ子さん» ハチ子先生には負けます (2015年10月6日 21時) (レス) id: 7c48fcd4e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:maki | 作成日時:2015年9月5日 19時

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