あたおかほっとけーきの文才成長記録１

本気の覚悟 ページ39

ななもり。side

誰かが来て、小春が玄関へ向かって数分。

誰かが来たら、玄関へ向かうのは小春の役目。小春からそう言われた。
……………昔はそんなんじゃなかったけどなぁ

ここ2、3年くらい小春と付き合っているけど、
1年くらい前から小春が変わり始めた。異様に、俺への執着がすごい

例えば、ラインしてる時でも、小「誰それ？女？」とか聞いてくる。
挙句の果てに配信の活動をやめてほしいと言われた。

さすがにそれは断ったけど。

こういうのが「束縛」って言うんだろうか。そのことに気づいたのは、つい最近のこと。

小春から愛されているのは嬉しいけど、これはなんだか違う気がする

玄関に小春が向かって結構経ったから、さすがに心配になった

ちょっとくらいなら……って思って見てみると

らぎちゃんがいた。俺のスマホを持ってる。俺が取り違えちゃったのか

こんなところでずっとコソコソ見てるのもな、と思い2人に声をかけた

な「あれ、遅いね小春
　 って…ら…Aちゃん…？」

あたかも、今俺がここに来たように言う
ていうか俺らぎちゃんって言いかけたな。危ない危ない。

実は案外小春は、すとぷりを見ていない。
本人曰く、七斗が他の人と話すのを見るのが嫌…なんだそう

だから当然、女の子の新メンバーが加入したことも知らない

すると、らぎちゃんが口を開いた

『七斗くん、あの…私のスマホ持ってない？』

そう俺に話しかけたのが小春は気に食わなかったらしい

小「あーもー！七斗は出てこないで！」

そう言われて俺は、奥の部屋に追いやられた
いった…結構な力だったなぁ

『七斗くん？大丈夫？』

え、らぎちゃん、部屋入って来た！？
小春、何にもしないよね？

そう思い、少し怖くなった

な「あ、、Aちゃん…｣

怖さに耐えて、何とか答えると

『なーくん、あの小春さん？はなーくんの彼女さんであってる？』(小声)

いきなりそう言われて困惑した
え？スマホ取りに来ただけだよね？

な「え、そ、そうだけど…あ、スマホ。」

雰囲気ぶち壊しだな、と思いながら、らぎちゃんにスマホを渡す
そんなことより、早くらぎちゃんを帰らせなきゃ

な「早く帰りな。遅くなっちゃうし…なにより…｣

『小春さんの嫉妬？』(小声)

さすがはらぎちゃん。理由は察してくれたみたい
早く帰って…と思い、頷くと

小春は乱暴にらぎちゃんと俺を引き剥がした

小「私の七斗に触らないで！」

普通ならこういうのを言われたら、キュンときたりするのかな

本当の気持ち→←お幸せに

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