【rd】ぐちゃぐちゃにしたい

六話：じゅんい ページ6

あなたside



「どしたの」

おもむろに立ち上がった私にそう聞くらだお

『勉強しなきゃなんだよね』
「結構頭いいくせに」
『知らないでしょ私の点数』

ここに通いすぎてるからかな
机に付いている引き出しはいつのまにか置き勉スペースになっていた。誰も保健室の机の引き出しなんて見ないよ。


「5教科合計343点学年20位」


勉強の準備をしていた手が止まる


『なんで知ってるの』
「俺真面目だからさ。ちゃんと順位表見てるんだよね」

ふらふらと立ち上がって私の隣の椅子に座る

「そんな勉強する必要ないでしょ」
『あるよ』

なんか嫌な予感
一筋の冷や汗が頬を撫でる


『点数足りないの』
「ふーん」

机の上に散らかせたワークや過去問を見ているらだお
速読だからあんまり問題の意味は理解してないと思う

「社会と数学苦手なんだ」
『別に苦手じゃない』

私はいつも数学と社会を勉強している
点数が足りないから


「点数低めでしょ」
『なんで』
「順位載ってなかったから」
『よく覚えてるね』

吐き捨てるようにそう言い大きなため息をついてそのまま机に突っ伏す

きっとらだおは頭がいい
こんなに周りの点数気にしてるんだ

顔を横に向ければらだおの顔が見える

「そんなに見つめんなよ」


ちょっとだけ劣等感感じるな

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