【rd】ぐちゃぐちゃにしたい

四話：もどかしい ページ4

あなたside



いつもだったらここで1人で勉強してる
先生も何も言わないからいくらでもできる

でも今日は君がいる


『君は何組なの』
「3年C組」


だから見たことなかったのか


この学校は無駄に広くて学年毎に校舎がひとつあって2階にD〜F組、3階にA〜C組の教室がある。

私はF組だから教室の階も違うし体育だって合同授業じゃない。もっと早く君と出会いたかった。


『なにしてるの』
「貧血気味」


肌が白いとは思ったが貧血だから白いのか
ひ弱そうだもんな

「そーゆー君は」
『さぼり』

ソファーに座り直してそう聞く君

「話し相手なってよ」
『喜んで』

空いたスペースに腰を下ろす。
君が横になると長さが足りなくて足を曲げていたくらい小さいソファーで隣に座ると君との距離は思っていたよりも近くて、でも昨日の方がもっと近くて


「いつもさぼってるの？」
『まぁまぁな頻度で』


触れそうで触れない手がもどかしくて


「なにもないのになにしてんの」
『どうしたら努力が報われるか考えてる』


君の声と息遣いと布が擦れる音だけがして


「厨二病じゃん」
『もう過ぎたよその歳は』


ほんとにもどかしい
何かが溢れ出すようなこの感情に蓋をして閉じ込めて

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