【rd】ぐちゃぐちゃにしたい

二十九話：おたがい ページ29

らだおside




こんなにいい気分なのいつぶりだろう

すごい足取りが軽い。足が地に着いていないみたい。



脳内フォルダに保存されている君の寝顔と俺が付けたマークが身体中にある君の姿



もしかしたら君に嫌われたかもしれない


けど


君に嫌われないという謎の確信がある



なんでだろーね


俺も君も普通じゃない

初めて会ったときから、屋上で君と会った時から

段々歪んでいった


自分は常識人だと制限するために自ら付けていた重りが音をたてて外れた。常に笑顔を絶やさなかった顔に貼り付けたはずの仮面が取れた。


運命だと思った

君と視線が交わったときばちっと電流が流れた気がした
何かが昂る感覚がした



あの時君が飛ばなくてよかった



目の前で君がいなくなっていたら、俺は本当にどーなっていたのだろうか、

君の後を追うのかな

見殺しにした罪悪感で苦しむのかな


あんまり想像したくないな


初めは別にどーでもいい

今はただ1つ



君を手に入れたい



そう思うだけ



次はなにしようかな、なにされるのかな、


君と俺はお互いに互いのことを必要としている

そのことを君は理解しているのかな

俺は痛いほど理解しているよ





明日のテストがんばんないと

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