【rd】ぐちゃぐちゃにしたい

十一話：おねがい ページ11

あなたside



ぱっと目が覚める


なにしてたっけ



授業サボって、保健室行って、らだおが居て、ベッドで…


そこでばっと起き上がる

隣を見ると誰もいなくて、

『よかった、』
「なにがよかったの」


安堵の息をつこうとして息を吸ってたのに息が止まる

急に後ろから抱きつかれて耳元でそう言われた


『思い違いだったみたい』
「かわいい寝顔だったよ」


かまってとでもういうように顔を首元に埋めてくるから仕方なくらだおの方を向いて抱き返してあげる


「ほんとそーゆーとこ」


そう言ってもう少し強く抱きしめられるから


『寂しかったんだ』
「…ん」

君が寝かしたのにな、なんて言葉は閉まっておいて
君のお願いに応えないと


『なにしてほしいの』


そう言うと

君は軽く唇を押し付けてきて

その瞳で私を見つめてくるから

どこかに行ってたあの感情が這いずり出てきて


『君ってやつは、ほんとかわいいな』


いくらキスしても抱きしめてもマークを付けても全然足りない、満たされないこの感情


君なら満たしてくれるかな


なんてことを口に出そうとして、キスで塞いだ。



ねぇ、私だけを見て



そんなことも言えないの


今のキスはちょっと苦いかも

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