天使への誘惑 ページ12
A side
夜に染まったネオン街を天使と二人で歩く。真っ白な君には似合わないような夜の街。
目が痛くなるほどにチカチカと光る赤青黄色。
C「ぁー…」
『どうしたの?cp…t……』
もちろん。そーゆーお店もあるようで、cptの視線の先にある路地裏らしき所にそーゆーホテルがあった。
そして、そのホテルに二人の男女が入っていった。
『気にしないで行こ?』
C「ぅ。うん…そうね」
他人事なのに顔を赤く染める君を見てやっぱり天使だなぁと改めて思う。
『っ、、』
C「A?」
目についてしまった。見覚えのある顔に聞き覚えのある声、そして腕を絡めている隣の女の顔。
「Aじゃないか。元気?そっちは新しい男?」
私たちに気付いたらしくそう声を掛けてくる元彼
『違う。彼とはそんなんじゃない。話しかけないで』
「なんでそんなにカツカツしてんのさ?僕とAの仲じゃないか。」
『この際に言わせてもらうけど、あんたなんて大っ嫌いよ。別れましょ?あなたにも新しい女がいるみたいだしね。』
なんでこんな醜い姿を晒さなくちゃいけないのだろう。私が何をしたって言うんだ。
「うるせぇなぁ。お前、二つ返事で全肯定してりゃいいのにぎゃーぎゃー騒ぎまくって馬鹿してんのはお前だろ?そもそも、俺はお前を可愛いなんて思ったことねえし好きだとも思った事ねーっつーのいつか捨てる予定だったしお前なんか興味ねえよじゃあなブス」
元彼はそう言い女と共にネオンの光に溶けていった。
『っう、うぅ…』
あんな扱いを受けたのにあんなやつの事が好きで、でも大嫌いで矛盾しまくっている。
C「A、大丈夫?」
『ごめん、ごめんねっ……ごめんね』
無関係な彼も巻き込み、日本語がまだちゃんとわからない彼は私と元彼の会話をなんとなくしか理解出来ていないだろう。
ボロボロと流れる涙を何度も拭うか止まる気配がない。この天使の前だけ涙腺が緩くなっているのだろうか、
『ねぇ、cpt。私、あんなやつの事なんて忘れたい。忘れさせて…?お願い。cptしかいないの。』
そう言い私は目の前の天使を先程の店に誘った。
ホントに、ごめんね。
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show(プロフ) - 雲海。さん» コメントありがとうございます。オチだけ練って投稿したのでとても嬉しいです!ありがとうございます! (2022年3月31日 6時) (レス) id: 8f4818c5c9 (このIDを非表示/違反報告)
雲海。(プロフ) - めっっっちゃ好きです……!最後のオチも最高でした…!ありがとうございました…🙌🙌 (2022年3月31日 0時) (レス) @page32 id: 9794e7e2e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:show | 作成日時:2022年1月6日 14時