【短編】画面の前じゃない【実況者】 (ページ14)

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堕天使と死神／KIKKUN-MK-II ページ14

『今日の１０時、俺んち集合！！』

スマホの画面に映し出された無機質な文字。
差出人はFB777。
それと同時に映し出されているのは９：５２の文字。
完璧に遅刻だ。

きっくん｢くっそ……！！｣

そんな文字を見ながら俺は走っていた。
このままじゃFBとあろまに罵倒浴びせられる…！！
えおえおはまぁ…流石に来てるか。

きっくん｢あと…ちょっと…！？｣

と、その時

ｷｷｰｯ！！ｶﾞｼｬｰﾝ！！！

視界が暗転した。

▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢
＿＿＿＿ん＿＿＿＿くん＿＿＿＿きっ＿＿ん

FB｢きっくん！！！！｣
きっくん｢……っ…あ…えふ…び…？｣
あろま｢ったく…心配かけんな……｣
えおえお｢FB…泣きすぎ…生きてたんだから…｣
きっくん｢あろま……えおえお…………と奥の女の子は誰……？｣

Fあえ｢｢｢……は？｣｣｣
A｢…え？｣

きっくん｢え？ほら、あそこにいんじゃん｣
FB｢……や、やだなぁきっくん！！｣
あろま｢…頭打っておかしくなったんじゃねぇの？｣
えおえお｢検査お願いするか｣
きっくん｢いやいやいやいや！なんでだよ！！｣

３人には見えてないのか……？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

どうやら俺は事故にあって｢変な者｣が見えるようになった

きっくん｢……で君は誰？｣
A｢うわぁ！？｣

２人きりなったから話しかけてみた。
全身黒の服だけどなまら美人じゃん。反応面白いし。

A｢わ、私はA！！死神です！！｣
きっくん｢…死神……？｣

どうやら彼女は死神で、上司に言われて俺の専属死神…？とやらになったらしい。
退院後もその子はついてきた。

きっくん｢なんで俺専属なの？｣
A｢えっ！？…あ、えっと…多分…１回死にかけたからだと…｣
きっくん｢あぁ…一週間後に死ぬとかじゃないんだ｣
A｢それを防ぐ為に死神がいるんです…｣
きっくん｢ん？どゆこと？｣
A｢１回死にかけると、なんて言うか…狙われやすくなるって言うか…死にやすくなるんです。死ぬべきではない所で死んでしまわないように、守るんです。まぁ…私が見えるのは例外ですけど…｣
きっくん｢ふーん…魂を喰う奴とか地獄にいる感じ？｣
A｢……なんでわかるんですか…(汗)｣
きっくん｢お？当たってた感じ？さすが漆黒の堕天使的存在の俺だな！！｣
A｢……(変な人だな…)｣

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