5‐花巻貴大という男 ページ7
．
あれから和代さんは「頑張ってね、Aちゃん」と言って帰って行ってしまった
今、お店には私と店長と…数人のお客さん
ぶっちゃけ暇と言えば暇だ
花巻店長は常連さんと思われるおじさんと楽しそうに話している
私は特にやることもないので、のんびりと机を拭いたりしていた
チラリと花巻店長の方を見ると
バチッ
と目が合い、暫く見つめ合って(笑)いると
「栗原ー。」
と、手招きされる。
『なんですか？』
店長と常連さんに近づくと、常連さんが優しい笑みを浮かべ
「おや、可愛い新人さんだねぇ、貴大くん。
お嬢さん、貴大に手出されないようにね。」
はっはっは！と豪快に笑うおじさんに私は戸惑うばかり
すると、私の横にいた店長は
「ははっ、冗談やめてくださいよ、高倉さん。俺、こんな奴は嫌ッスわ。」
と、私の頭を手で軽く叩きながら言う
イラッ
キッと花巻店長を睨みつけ、その手を払う
『私だってあんたなんか絶対嫌ですぅー！！』
ベーっと舌を出して言ってやると
「うわ、ぶっさいくな顔ー。」と言って丁度帰ろうとレジにいるお客さんの元へ向かった店長
いや、まぁ、可愛くはないけど！全然可愛いとか思ってもないけど！それ、言う！？
落ちつけ、落ちつくんだ栗原A。あんな奴の言うことなんかムシだムシムシ。
はぁぁぁ、と深く息をついていると
「お嬢さん。
貴大くんの事は嫌いかな？」
と、高倉さんが落ち着いた声で話しかける
『嫌いです、あんな性悪野郎』と言うとクスクスと笑う高倉さん
「そうか…
お嬢さんはこの店が彼のおじいさんの店って言うのは知っているかな？」
その言葉に私は小さく頷く
「私はね、その頃からこの店に通っていたんだよ。此処の珈琲とおじいさんが良い人でね、この店が好きだったんだ。
でも、おじいさんが亡くなって、店もなくなってしまうところを貴大くんが続けてくれたんだ。
此処には私と同じような常連がたくさんいるんだよ。
貴大くん、学校と部活で大変なハズなのにね…
さっきはああ言っていたけど、本当はとっても優しくて頑張り屋さんな子なんだよ。」
「だから、お嬢さんには貴大くんのこと支えてあげて欲しいな。」
そんな真剣な高倉さんの話に
私は「…はい。」と言うしかなかった
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ぐるたる(プロフ) - うぃうぃさん» ありがとうございますぅぅ！！ドSマッキー、楽しんでいただけた様で私も嬉しいです( ^ω^ ) (2015年8月31日 20時) (
レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - 無気力@メロンさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！新作も楽しんでいただけたら幸いです^o^ (2015年8月31日 20時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
うぃうぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！うへへ、最後までニヤニヤが止まりませんでした(*´ζ`)ドSまっきー好きです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年8月31日 16時) (レス) id: bde54fe1f7 (このIDを非表示/違反報告)
無気力@メロン(プロフ) - 面白かったです！あと、完結おめでとうございます！ぜひ！違う小説も楽しみにしてます！ (2015年8月31日 15時) (レス) id: 3b4880e4f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - ヒビ龍さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！ぜひとも最後まで楽しんでください^o^ (2015年8月20日 13時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたる | 作成日時：2015年5月27日 0時
