性悪ドS花巻店長と私。【花巻貴大】

4‐性悪店長 ページ6

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『えぇぇぇぇ！？
この人が！？店長！！？』

私は目の前に立つ店長(らしい)を見上げる

(どー見たって、私と同じ高校生だし...ってかもはや青城の制服着てるし。

それに―――――――)


「あ？何人のことジロジロ見てんの？もしかして俺に惚れちゃった？

ごっめーん。俺、お前みたいな女はムリだわー。」









ビキッ




私の額に”怒りマーク”が浮かび上がる




こんな性悪野郎がこんなにオシャレな喫茶店の店長なんて！！！





ワナワナと震える手を抑え


『あの、一つ聞いてもいいですか？』

「いーよー」と花巻さんはにやにやしながら私を見下ろす


『なんでテメ......花巻さんがここの店長やっていらっしゃるんですか。

どう見たって私と同じ高校生ですよね？』

そう口にすると花巻さんは背負っていたカバンを床に降ろしながら

「あー、ココ、俺のじーさんの店なんだよ。」


とだけ言う花巻さんに私はただ"？"を浮かべる


そんな私を彼は鼻で笑うと

「じーさんが2年前に死んで、この店が残ったんだけど
親父もお袋も仕事してるし、この店潰すわけにもいかねぇし、俺が引き継いだってワケ。」

わかった？と言葉を続けた






私がゆっくりとうなずくと「んじゃ、俺着替えてくるわ。」と言って店の奥に入って行った




(ただのちゃらんぽらん店長かと思ったけど...)








「ね、貴大君、いい子でしょ？」


そういう和代さんに、私は『そう...ですね』と言葉を返す









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「あ、そーだ。

お前の給料、上げるも下げるも俺の気分次第だから。しっかり働けよー。」




と店の奥から聞こえる店長の声に私は








『前！言！撤！回！』

と叫んだのだった








―――――――花巻店長は性悪店長でした

5‐花巻貴大という男→←3‐初出勤！！

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