30-追いかけっこの末に ページ36
．
ど
どどど、どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう！！
気まずくて会いたくなくて避け続けた花巻さんが、今目の前に！！
え、なんで？部活は？ってか、すっごい息切れてるし…走ってきたのかな？…じゃなくて！！
うん、逃げよう
ダッと、私は店の裏口めがけて走り出した
『かっ、和代さんすみません！早退しますぅぅぅっ！！！』
「あっ、おい！！テメェ、待ちやがれ！！」
その後を花巻さんが追ってくる
店の裏口を出て、ひっそりとした路地を走る
『なっんでっ、追ってくるん、です、かぁぁぁ！！』
「おまっ、が逃げるから、だろうがっ！！」
いやぁぁぁぁ！！と叫びながら走る女子高生(帰宅部)とそれを追う男子高生(バリバリ運動部)
住宅街の住人たちは不思議な物でも見るかのような目をしている
それでも走り続ける私たち
．
「ちょっ、待てって！！A！！」
足の速さなんかそうそう花巻さんに勝てるわけもなく、とうとう手首を掴まれた
『っ…離して、くださいっ』
掴まれた手首が熱い
「無理。つか、やだ。」
さらに花巻さんの手には力が込められる
『っ…やだって、ナニ子供みたいな事言ってんですか。』
花巻さんをちゃんと見ることができなくて、俯く
「うるせぇ。」
ぶっきらぼうに花巻さんはそう言って
私の体は彼の温もりに包まれた
『っ、ぁ…離して、くださ、いっ…』
涙で声もまともに出ない
抵抗するように力なく花巻さんの胸を叩く
「やだっつってんだろ。
…ほんっと、可愛くねぇなぁ」
その言葉に私の中で”何か”が切れた
『そんなこと分かってますよ！』
気づけば叫んでいた
『…そんなこと、分かってます…私みたいな可愛くない奴が花巻さんを好きになっちゃって、どうせ叶うわけないのにこの気持ちばっかりおっきくなって、バカみたい…』
ボロボロと涙が溢れ出る
(あーあ、言っちゃった…)
驚いたように目を大きく開いたままの花巻さん
『…返事、分かってるので…っ、振ってください、花巻さん。』
泣いてるのを見られたくなくて俯いたまま発した声は、酷く掠れていた
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ぐるたる(プロフ) - うぃうぃさん» ありがとうございますぅぅ！！ドSマッキー、楽しんでいただけた様で私も嬉しいです( ^ω^ ) (2015年8月31日 20時) (
レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - 無気力@メロンさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！新作も楽しんでいただけたら幸いです^o^ (2015年8月31日 20時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
うぃうぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！うへへ、最後までニヤニヤが止まりませんでした(*´ζ`)ドSまっきー好きです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年8月31日 16時) (レス) id: bde54fe1f7 (このIDを非表示/違反報告)
無気力@メロン(プロフ) - 面白かったです！あと、完結おめでとうございます！ぜひ！違う小説も楽しみにしてます！ (2015年8月31日 15時) (レス) id: 3b4880e4f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - ヒビ龍さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！ぜひとも最後まで楽しんでください^o^ (2015年8月20日 13時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたる | 作成日時：2015年5月27日 0時
