28-自信 ページ34
．
『ふぁぁ、ひっさびさだなぁ…。』
今日は夏休み中の登校日
久々に早起きしたため欠伸ばかりしている
久々に会った友達と夏休み前半の出来事などを話しているとーーー
ガラガラ
と、建て付けの悪い教室のドアから顔を覗かせたのは
今1番会いたくない相手ーーー花巻さん
私は瞬時に教卓の下に隠れる
ドキドキとうるさい心臓を抑え、花巻さんがいなくなるのを待つ
教卓の隙間から様子を伺ってみると、ちょうどやってきた矢巾が花巻さんに話しかけていた
「あれ、花巻さんじゃないッスか。どーしたんですか？」
「あー…A、知らね？」
「いや、知らないッスけど…どうせ、寝坊でもして今頃慌ててんじゃないですかね？」
ははっと軽い調子で話す矢巾に花巻さんは「そうか。」と言って去って行った
ふぅ…と息をついていると
「もしもーし、朝っぱらからナニやってんの、A。」
ひょこっと現れた矢巾にビクッと体が跳ね、その拍子に頭を教卓にぶつける
『いったぁぁぁ』
「ぶはっ！！ベタすぎんだろ、それ！！」
お腹を抱えて笑う矢巾を睨みつけ『うっさい』と反論するも、本人は笑いすぎて聞こえていないようだ
ぶつけた頭を押さえて教卓から出ると、ようやく笑いが治まった矢巾(ちょっと涙目)が「で、ナニやったワケ？笑」と聞いてくる
おい、どんだけ笑ってんだ
『…別に。ただ、ちょっと…少し…だいぶ、花巻さんに、会いにくいだけ。』
「なんで。」
『なんでって…』
「昨日大好きな花巻さんに会えて嬉しそうに顔赤くしてたAがなんで大好きな花巻さんに会いたくないの？」
『…大好き、は余計だってば。
……なんか、今になって自分のダメさに気づかされたっていうか…花巻さんに恋愛対象として見られてないんじゃないかって思ったら、急に告白するのも、会うのも怖くなっちゃった…』
自然と顔は俯いてしまう
視界もなんだかゆがんできた
『…っ』
涙を堪えようとすると、余計にそれは溢れてしまう
ポン、と頭に乗せられた花巻さんとは違う矢巾の手
優しく撫でるその手に自然と涙が引いていった
「大丈夫だ、A。お前は可愛いし、良いところだって沢山あるよ。
だから、自信持て。」
そう言った矢巾を見上げれば、とっても優しい顔をしていて
『…ありがとう、矢巾。今日は何だか矢巾がカッコ良く見える。』
と涙声で笑う私に「俺はいつでもかっこいいっつーの！」と笑い返してくれた
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ぐるたる(プロフ) - うぃうぃさん» ありがとうございますぅぅ！！ドSマッキー、楽しんでいただけた様で私も嬉しいです( ^ω^ ) (2015年8月31日 20時) (
レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - 無気力@メロンさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！新作も楽しんでいただけたら幸いです^o^ (2015年8月31日 20時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
うぃうぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！うへへ、最後までニヤニヤが止まりませんでした(*´ζ`)ドSまっきー好きです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年8月31日 16時) (レス) id: bde54fe1f7 (このIDを非表示/違反報告)
無気力@メロン(プロフ) - 面白かったです！あと、完結おめでとうございます！ぜひ！違う小説も楽しみにしてます！ (2015年8月31日 15時) (レス) id: 3b4880e4f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - ヒビ龍さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！ぜひとも最後まで楽しんでください^o^ (2015年8月20日 13時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたる | 作成日時：2015年5月27日 0時
