23-溜め息とチキンと私 ページ29
．
ーーー花巻さんが好き
そう自覚した…いや、自覚してしまったこの気持ち
私の中でブクブク今にも溢れんとばかりに膨らみ続ける
「おい、A」
寝ても覚めても考えてるのは花巻さんのことばっかりで…
(あれ、私ってこんなに乙女だったっけ？)
「なぁおい、A？」
今頃何やってるのかなー…
勉強してるのかな…受験生、だもんね…
花巻さん、大学行くのかな…どこ行くんだろ。他県、とか行かない、よね…お店あるし…や、でも…「おいAってば！！」
『え…』
「おい大丈夫かよ、何回呼んでもぼーっとしてるし顔どんどん暗くなるし。
なんかあったか？」
そう言って私の顔を覗きこみ、心配気な顔を浮かべる矢巾
『あ…ごめん。』
夏休み中で、ちょうどバレー部の練習が休みだということで矢巾とファミレスに来ていた
「いや、謝んなくていいけど。んで？なんかあったのかよ？」
嫌なら話さなくてもいーけどさ、と気遣ってくれる優しさが矢巾の本当に良い所だ
『優しいねぇ…矢巾は』
「なんかバカにしてないか」
『してないよ！本心だってば！』
ふーん、と矢巾は適当に相槌を打ってカルピスに口をつける
．
『……あのさ…』
意を決して口を開く
「おー」
『…………………………』
「…………………………」
ざわざわと賑わう店内で私たち2人の間には沈黙が流れる
『……っ………』
はぁぁぁ、と本日何度目か分からない溜め息がでる
「いや言えよ」
『だってさぁ！！
今更照れんじゃん！花巻さんが好きだなんて！！
あ、』
言ってしまった！！勢いに任せて矢巾にカミングアウトしてしまった！！！
うぁぁぁぁぁ、と赤く染まった顔を手で覆って悶える私に「…やっと気づいたのかよ」と、呆れたように言ってカルピスを飲み干す矢巾
「お前が花巻さんのコト好きだなんて、とっくの昔に知ってるつーの」
見てればわかる、そう言った矢巾は一瞬悲しそうに目を伏せた
『…や、はば…？』
私が声をかけると矢巾は再びにやりと笑って
「で？どーすんの？告白すんの？」
『こっ！…告白とか…無理だし…』
「あー…お前、チキンだもんな。」
その言葉が図星すぎて言葉に詰まる
そんな私をにやにやと見るこいつ
『…うっさい』
あー、なんでフライドチキン頼んじゃったんだろ私
テーブルの上のそれを見て
また、溜め息が漏れた
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ぐるたる(プロフ) - うぃうぃさん» ありがとうございますぅぅ！！ドSマッキー、楽しんでいただけた様で私も嬉しいです( ^ω^ ) (2015年8月31日 20時) (
レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - 無気力@メロンさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！新作も楽しんでいただけたら幸いです^o^ (2015年8月31日 20時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
うぃうぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！うへへ、最後までニヤニヤが止まりませんでした(*´ζ`)ドSまっきー好きです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年8月31日 16時) (レス) id: bde54fe1f7 (このIDを非表示/違反報告)
無気力@メロン(プロフ) - 面白かったです！あと、完結おめでとうございます！ぜひ！違う小説も楽しみにしてます！ (2015年8月31日 15時) (レス) id: 3b4880e4f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - ヒビ龍さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！ぜひとも最後まで楽しんでください^o^ (2015年8月20日 13時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたる | 作成日時：2015年5月27日 0時
