性悪ドS花巻店長と私。【花巻貴大】

20-意外な一面 ページ26

．



”デート''


そーちゃんにそう答えた花巻さんは



「だから邪魔すんなよ、宗治郎。」

と言葉を続け、ニヤリと笑った






そーちゃんは暫く私と花巻さんを交互に見たあと「うふふ、じゃあドリンク持ってくるわぁ」と言ってカウンターに向かって行った








数分して運ばれてきたのは、コーヒー


…と、何故かシュークリーム







『あの、…なんで、シュークリーム？』

「俺注文してねーけど。」

と、2人とも疑問に思っていると






「やーねぇ、サービスよサービス♡」


ごゆっくりどーぞ♡と言って去って行ったそーちゃん









「…」




『…』




「…」




『…あの、花巻さん』


2人になってできた沈黙に耐えられなかった私が口を開く


「ん〜？」

『そーちゃんって面白い人ですね！』


とりあえず、そーちゃんの話をふってみた



「…そうだな、宗治郎は…

あんな調子だけど、色々頼れるしすごい人だからな」



そう言って少し笑みを浮かべた花巻さんは、シュークリームを手にとって口をつける




「…うま」



シュークリームを食べた途端、なんだか幸せそうな顔をした花巻さん



『…花巻さんって、シュークリーム好きなんですか？』


と聞いてみると


ボソボソと「…好きだよ、悪いか」と答えた彼に自然と笑みが広がってしまう





(シュークリーム好きなんて…

あのドSで性悪の花巻さんがシュークリーム好きなんて…








かわいいとこもあるんだなー)




と、ニヤニヤしていると「その顔ムカつく」と言ってまた頬を摘ままれた







解せぬ

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