17-労い ページ23
花巻side
喫茶【あおば】の看板の下には[CLOSE]の文字
「…閉まってるよな、流石に。」
スマホで時間を見れば時刻は20:06
閉店してから1時間近くは経っている店は、照明も着いてなくて静まり返っている
生憎、店の鍵は家に置いて来てしまった
「…つーか、何しに来てんだ、俺は。」
ガシガシと頭をかき、帰ろうと背を向ける
が、
「…」
ふと、気になりドアノブを回してみるとガチャッと小さな音を立てて開く扉
「は？」
何故か開いたドアから中の様子を伺ってみると
見慣れた制服を着て、カウンター席に座って眠る栗原の姿が目に入る
(何でコイツいんだよ…)
カランと入り口の鐘がなるが、栗原が起きる様子はない
俺は静かに栗原の横に腰掛け、気持ちよさそうに眠るこいつを頬杖を着いて眺める
(普段、生意気なクセに…
こーやって見ると可愛くみえなくもないな。)
と、サラリと流れる黒髪に触れながら思う
．
顔が見たい、声が聞きたい
さっき自分に生まれた感情を満たされる
「まったく…お前はいつも、タイミングが良すぎんだよ。バーカ。」
そう言うと栗原の眉間にシワがより
『…ん…バカって…言わな、いで…ください…
花巻…さ、んの…バカ…』
「誰がバカだ。」
寝言で反応して来た栗原に苦笑が漏れる
スヤスヤと眠る彼女はきっと合宿中に頑張ってくれたのだろう
「おつかれさん、A」
労いと、自分の中の彼女への想いを込めて
栗原の額に口付けた
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーー
No side
「おい、起きろブス。」
『いった！！！何！？』
デコピンされた額を抑え、起き上がる彼女に
「いつまで寝てんだ。帰るぞ。」
と声をかけてドアを開ける少年
彼女は寝ぼけた頭で彼の姿を確認すると
ふにゃり、と笑みを浮かべる
『おかえりなさい、花巻さん』
「おー…ただいま」
行くぞ。と再び急かされた彼女は慌てて彼の背中に続いて店を後にした。
「お前ん家、こっちだっけ？」
後ろを歩く彼女に振り向いて問う
『えっ…送ってくれるんですか？花巻さん』
珍しい…と言葉を漏らす彼女に「うるせぇ」と、一言返す彼
そんな彼の姿に笑みがこぼれた彼女は小さくお礼を言って彼と肩を並べた
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ぐるたる(プロフ) - うぃうぃさん» ありがとうございますぅぅ！！ドSマッキー、楽しんでいただけた様で私も嬉しいです( ^ω^ ) (2015年8月31日 20時) (
レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - 無気力@メロンさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！新作も楽しんでいただけたら幸いです^o^ (2015年8月31日 20時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
うぃうぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！うへへ、最後までニヤニヤが止まりませんでした(*´ζ`)ドSまっきー好きです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年8月31日 16時) (レス) id: bde54fe1f7 (このIDを非表示/違反報告)
無気力@メロン(プロフ) - 面白かったです！あと、完結おめでとうございます！ぜひ！違う小説も楽しみにしてます！ (2015年8月31日 15時) (レス) id: 3b4880e4f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - ヒビ龍さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！ぜひとも最後まで楽しんでください^o^ (2015年8月20日 13時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたる | 作成日時：2015年5月27日 0時
