11‐やっぱり性悪ですね。いやむしろドSかも。 ページ13
．
『あの…じゃあ、一つ教えてください。
どうして、バイトとして私を雇ってくれたんですか？
同じ青城の生徒なら、花巻さんが”店長”だってことが他の生徒にバレてしまうかもしれないって、考えなかったんですか？』
そう、口にすると花巻さんは少し驚いた顔をしていた
「てっきり、『なんでバレー部の人に言ってないんですかー？』とかって聞かれるかと思ってたわ。」
「んー…
確かにお前を採用するかどうか決めるとき、その可能性も考えたよ。
でも、和代さんから栗原の面接の時の様子とか聞いたんだよ。」
『え…？』
「和代さんにさ『あの子、とってもこのお店が気に入ったみたいだったわ。それに、素直で元気。とっても良い子だったわ。』って言われたんだよ。
……栗原、お前、【あおば】が好きか？」
ふと花巻さんに真剣な目で見つめられ
私の心臓は音を立てて跳ねる
『はい…好き、です』
(別に花巻さんに言ってるワケじゃないのに、すごく心臓がうるさい。)
「そっか…俺も！」
にっと笑った花巻さんに私の心臓はまた音をたてる
「だからさ、お前なら雇っても良いかなーって思ったんだよ。」
花巻さんの言葉に「…はい」と返す
．
いつの間にか辺りは薄暗くなり、街灯が私たちを照らす
私は何故かずっとうるさい心臓を抑えたいのになかなかおさまらない
「…A」
『え…』
突然呼ばれた名前に驚いて顔を上げると
思ったより近くに花巻さんの顔があって
そらさないと心臓が破裂しそうなのに、顔をそらすことができなくて
スルリと花巻さんの手が私の頬を撫でる
ドキドキ、なんて可愛い表現ができないくらい私の心臓は跳ねあがる
ゆっくり、ゆっくりと花巻さんの無駄に整った顔が近づきーーーーーー
ーーーーペシッ
『痛っ！？』
突然撫でられたのとは反対の頬を叩かれる
『え？は！？何？！』
軽くパニックな私に自身の手のひら見せ、
「ほら、蚊。
退治してやったんだ、感謝しろよ？」
とニヤニヤ笑う
数秒間の沈黙のあと
『はぁぁぁ！？
感謝しろよ？じゃねぇですよ！！なに人の頬で蚊潰してんですか！』
信じらんない！！と叫び花巻さんをにらみながら、ゴシゴシと頬をハンカチで拭う私とその様子を見て笑っている花巻さん
さっきまでの私の心臓返せゴラァッ！！
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ぐるたる(プロフ) - うぃうぃさん» ありがとうございますぅぅ！！ドSマッキー、楽しんでいただけた様で私も嬉しいです( ^ω^ ) (2015年8月31日 20時) (
レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - 無気力@メロンさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！新作も楽しんでいただけたら幸いです^o^ (2015年8月31日 20時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
うぃうぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！うへへ、最後までニヤニヤが止まりませんでした(*´ζ`)ドSまっきー好きです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年8月31日 16時) (レス) id: bde54fe1f7 (このIDを非表示/違反報告)
無気力@メロン(プロフ) - 面白かったです！あと、完結おめでとうございます！ぜひ！違う小説も楽しみにしてます！ (2015年8月31日 15時) (レス) id: 3b4880e4f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - ヒビ龍さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！ぜひとも最後まで楽しんでください^o^ (2015年8月20日 13時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたる | 作成日時：2015年5月27日 0時
