9‐疑問 ページ11
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本日出勤2回目
今日店長は部活らしく、店には来られないと和代さんづてに聞いた
昨日のこともあったし、正直合わなくてすんでほっとしている自分がいる
カラン
店の入り口の鐘が鳴り、入ってきたのは
『あ...高倉、さん。
こんにちは、いらっしゃいませ』
できる限りの笑顔で高倉さんを席に案内する。
「こんにちは、お嬢さん。
ホットコーヒーをお願いできるかな？」
おっとりと落ち着いた声の高倉さんに『はい。』と返事を返し、カウンターにいる和代さんに注文を伝える。
数分して淹れたての珈琲ができあがり、私はそれを本を読んでいる高倉さんのテーブルに静かに置いた
「お嬢さん、今日は元気がないね。
何かあったのかい？」
いつのまにかさっきまで本に向けられていた高倉さんの視線は今はまっすぐに私を捕えている
なんだか心の中まで見られているような感覚になる
『ははは...何も、ないですよ。』
笑ってごまかしてみるが高倉さんの視線は私から逸れない
「貴大くんと何かあったのかな？」
その言葉にビクッと体が跳ねた
そんな私を見た高倉さんは
「いや、悪かったね、お嬢さん。
深く追求しようなんてことは思ってないよ。
...どうも歳を取ると若い子に構いたくなってしまってね」
と言って苦笑をもらす
『あ...いえ。』
そんな高倉さんになんだか聞いてみたくなって
『あの、私昨日花巻店...花巻さんに学校の人にあの人が”店長”ってことを言うな。って言われたんです。
でも、私、それが何でなのかわからなくて...』
と思い切って口にしてみた
高倉さんは一瞬驚いたような顔をしたけど、またいつもの穏やかな笑みを浮かべて
「私は貴大くんじゃないから彼の気持ちまでは分からないけどね...
貴大くんには貴大くんなりの想いとかあるし、これは本人から答えを聞いた方がよさそうだね。」
――――――ねぇ、貴大くん
その言葉とほぼ同時に腕が後ろにひかれる
その勢いのまま振り向くと
『え...何で...いる、んですか――――
――――花巻さん。』
花巻さんは私の問いに答えることもなく、そのまま私の腕を引っ張って行く
「和代さん、すんません。こいつ借りてきます」
と和代さんに断りを入れ、私を半分引きずりながら店の外に連れ出される
ドアが閉まる前に見えた和代さんの顔はさいっこうに良い笑顔で「いってらっしゃ〜い。」なんて言って手を振っていた
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ぐるたる(プロフ) - うぃうぃさん» ありがとうございますぅぅ！！ドSマッキー、楽しんでいただけた様で私も嬉しいです( ^ω^ ) (2015年8月31日 20時) (
レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - 無気力@メロンさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！新作も楽しんでいただけたら幸いです^o^ (2015年8月31日 20時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
うぃうぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！うへへ、最後までニヤニヤが止まりませんでした(*´ζ`)ドSまっきー好きです。素敵なお話をありがとうございました！ (2015年8月31日 16時) (レス) id: bde54fe1f7 (このIDを非表示/違反報告)
無気力@メロン(プロフ) - 面白かったです！あと、完結おめでとうございます！ぜひ！違う小説も楽しみにしてます！ (2015年8月31日 15時) (レス) id: 3b4880e4f2 (このIDを非表示/違反報告)
ぐるたる(プロフ) - ヒビ龍さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！！ぜひとも最後まで楽しんでください^o^ (2015年8月20日 13時) (レス) id: d2b26319aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐるたる | 作成日時：2015年5月27日 0時
